New Zealand Police (Ngo prihimono o aotearoa)
ニュージーランドの警察官になりたいと考えたことはありますか?
なりたいとまでは思わなくても、自分が警察官の適正があるのかどうか気になりませんか?
もし今からの条件やテストをすべてクリアできるのなら、あなたもニュージーランドの警察官になれるかもしれません。
警察官エントリーの条件
希望したからといって、誰もが警察官になれる訳ではありません。
一定の条件を満たした上で、持ち前の資質や身体的スキル、心理的スキルなども重要です。
警官を作る資質
性別、民族、文化、セクシュアリティ、または信仰は問わず、心身共に健康でありニュージーランドを最も安全な国にしたい人。
また、応募することを決定した場合、警察採用スタッフは以下の重要な資質を持っているかどうかを確認します。
・優れたコミュニケーションスキル
・他人への共感
・揺るぎない忠誠心
・コミットメント
・誠実さ
・問題解決能力
・ユーモアのセンス(非常に重要)
警察のWebサイトにはさらにこんなも一文も書いてあります。
原文:Oh, and don’t worry about your height, as there are no minimum height requirements.
(あっ、そしてあなたの身長については心配しないでください、最低身長要件はありませんから。)
必要条件:
・申請する際には最低でも17歳であり、警察学校に入学するときは18歳であること。上限年齢はありません。
・ニュージーランドまたはオーストラリアの市民であるか、ニュージーランドに永住権を持っていること。
・英語で話す、読む、書く、聞くことが出来ること。
・身体を鍛えていること。
・視力が良い事(最低視力基準は裸眼でそれぞれ6/12、コンタクトレンズや眼鏡で6/6)
・ニュージーランドの運転免許証を持っていること。
心身適正テスト内容
適正テストは大きく分けて”身体テスト(2種類)、模擬筆記テスト、実践心理テスト”があります。
身体テスト
採用に関しては「身体評価テスト(PAT)」と「身体能力テスト(PCT)」この2つの適性評価が必要です。
身体評価テスト(PAT)
4つの基本的な要素が評価されます。(ランニング、垂直飛び、握力、腕立て)
各項目はポイントで採点され、すべてのテストで合計11ポイント以上を達成する必要があります。
身体能力テスト(PCT)
最前線の警察業務の一部である日常的な身体的課題に対処する能力テスト。
わかりやすく説明すると障害物コースの時限走行ですが、フィットネス、バランス感覚などバランスの取れた強さが求められます。
まずは、どんな内容かご覧いただきましょう。
また、これらの基準テストは容疑者および犯罪者を保護する際に、いかに安全でいかにリスクを最小化出来るよう設定されています。
そのためすべての警察官は2年ごとにこれに合格する必要があります。
また警察学校に入学してからも、ニュージーランドの警察官は日常業務の一環として定期的に水路や海の周りで働くため、以下の身体能力が求められます。
・水に沈む。
・水に入っている間に服を脱ぐ
・50メートルフリースタイルで泳ぐ
・横泳ぎ25メートル
・25メートルを平泳ぎで泳ぐ。
模擬筆記テスト
警察官は英語の書面によるコミュニケーションが得意でなければなりません。
そのため英語のコミュニケーションスキルを試す筆記テストが必要になります。
完成したサンプルのインシデントレポートフォームを見ながら、質問に答えて下さい。
また、すべての答えは文章で書かれていなければなりません。また、これにより文法や単語が正しいかをチェックされます。
下記のサンプル質問を読み、答えてください。
質問例
On what date did the incident take place?(事件は何日に起こりましたか?)
回答例
The incident took place on the 28th August.(事件は8月28日に行われました。)
※こちらのテストは特に採点などはされません。参考資料としてご覧下さい。
心理実践テスト
心理実践テストは他の多くの公務員試験にある基本技能テストとよく似ています。
あなたが警察官になる方法を学ぶ必要がある基本技能を持っていることを証明できること。
この心理実践テストでは、基本的な読解力(授業を修了するために必要)、基本的なコミュニケーションスキル(一般市民とコミュニケーションをとるために必要)、および基本的な数学(問題解決スキルを証明するために必要)について質問します。
※本物とは異なり練習問題に時間制限がありませんので、実際はもっと難しくなります。
テストの結果はいかがでしたか?
もちろん警察官になるためにはこれだけではありませんが、以上をクリアできればほとんどの基準は満たしたことになります。
ちょっと気になる警察官の給与
さて、実際に警察官になれたとしたら、一体給与はどれぐらいなのか気になりませんか?
はたしてニュージーランドの警察官の給与はおいくらほどなのでしょうか。
警察官の給与については公式ページで公表されています。
給与は警察学校に通い始めた時点で年間合計:43,747ドル。
内訳:
年間給与:39,514ドル
退職年金補助金:4,024ドル
保険助成金:208ドル
また警察学校を卒業した最初の年で年間合計:64,675ドルが支払われるそうです。
さらにシフトや残業により年間6,500ドルの手当を稼ぐことができます。
内訳:
年間給与:57,795ドル
退職年金補助金:5,886 ドル
保険助成金:208ドル
PCT支払:786ドル
ニュージーランド平均年収が約51,000ドル。
警察学校を卒業した初年度の給与は多額であり、大変魅力的です。
もちろん経験を積めばそれに合わせた給与に。
5年目に勤務する役員の平均年収は、次のとおりです。
内訳:
給与:64,390ドル
退職年金補助金:6,557ドル
保険補助金:208ドル
PCT支払:786ドル
年間合計:71,641ドル
すべての内容を考慮した上で警察官になりたいと思ったあなた。
ニュージーランド警察は常に新人を募集しています。
詳細については下記の公式ページをご確認下さい。
また内容を読んでいただくとご理解いただくかと思うのですが、公式ページのあちこちにユーモアのセンスがちりばめられているます。
ニュージーランド警察官になるには、やはりユーモアのセンスは必要不可欠なようです。