キゥイペディア

ニュージーランドのキウィフルーツは魅力がいっぱい

Sweet and delicious New Zealand Kiwifruit

ニュージーランドと言えばっ!
おそらく日本人が真っ先に頭に思い浮かべるのは””か”キウィフルーツ

確かにこの2つはニュージーランド全国のスーパーマーケット、どこに行っても買うことができます。
特にキウィフルーツを置いてないスーパーマーケットはない!と断言してもよいほど。

やはりニュージーランドでもキウィフルーツのほとんどは”ゼスプリ”のもの。
日本でもすっかりお馴染みですね。

果物としてそのまま食べても美味しいですが、デザートやドレッシング、サラダにしても美味しいく食べることのできるキウィフルーツ。

今回はそんなニュージーランド産の甘くて美味しいキウィフルーツについてのご紹介です。

年間を通して楽しめる2種類のキウィフルーツ

ニュージーランドで時期を選ぶことなく購入することのできるキウィフルーツは主にグリーンとゴールドの2種類。
それぞれ違う特徴を持つキウィフルーツです。

グリーンキウィフルーツ

爽やかな甘さを持つグリーンキウィフルーツ。
かたいうちは酸味も強いですが、熟すにつれて酸味もマイルドになります。

グリーンキウィフルーツには現代人に不足しがちな食物繊維がたっぷり含まれており、1個にあたりに含まれる食物繊維はなんとバナナ約3本分

他にもアクチニジン(キウイ特有の酵素)という、たんぱく質分解酵素であるが含まれていますので、胃腸の消化を助けてくれるというダイエットの心強い味方です。

ゴールドキウィフルーツ

トロピカルな風味を持つゴールドキウィフルーツ。
グリーンにキウィに比べて酸味が少なく、やわらかい食感と
ジューシーな甘さが特徴です。

ゴールドキウィフルーツは、なんといってもビタミンCが豊富。
ゴールドキウィフルーツに1個含まれるビタミンCは、なんとレモン8個分以上(161mg)
1日に必要なビタミンCをたった1個でとることができます。

ビタミンCは他の栄養素に比べて壊れやすく、1日あたりの必要摂取量をとることが難しい栄養素。
ビタミンCには美肌効果もあるため、特に女性には嬉しい限りです。

栄養素充足率は果物界のトップクラス

Photo by Zeapri Japan

キウィフルーツの「栄養素充足率スコア」は果物の中でもトップクラス。
ビタミンやミネラルがバランスよく摂れる果物であるキウィフルーツは、日々の食事の栄養バランスを補うのにぴったりの果物です。

特にキウィフルーツには「食物繊維、ビタミンC、カリウム、葉酸、ビタミンE」がたっぷり。
まさに”スーパーフルーツ”なのです。

「栄養素充足率スコア」とは、果物の重量100g(可食部)に含まれる※17種類の栄養素における、1日当たりの摂取基準(推奨量、目標量、目安量)に対する割合を算出し、その平均値をとったもの。

※17種類の栄養素:たんぱく質、食物繊維、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、ビタミンA、ビタミンE

毎日の必要な栄養素がたっぷり!

キウィフルーツには健康に欠かせない栄養素のうち、特に5つの栄養素「食物繊維、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、葉酸」に優れています。

  • 美肌を作るビタミンC

ビタミンCは、肌サイクルやエイジングケアに役立つ栄養素。
美肌を作る上で欠かせない成分の1つです。

その他にも、メラニン色素の過剰生成を抑えたり、免疫機能を維持したり、疲労の軽減にも役立つビタミンCなのですが、体の中にためておくことが出来ないため、日々の摂取が必要な栄養素。ゴールドキウィフルーツなら1日の推奨摂取量を1個でクリア。

風邪に負けない身体をつくるためにもおススメです。

  • 元気な体を保つビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用の高いビタミンの代表格。
がんや生活習慣病の予防、認知症予防にも効果があることでも有名です。

血行を促すため、血管の老化を防ぎ動脈硬化を防ぐという効果も。
しかも、ビタミンCやビタミンEが一緒にあると、相互作用で抗酸化力がアップするため、キウィフルーツはとても効率の良い食べ物なのです。

  • お腹の整えてくれる食物繊維が豊富

グリーンキウィフルーツ1個にバナナ約3本分の食物繊維が含まれています。
腸内環境を整えることは健康の基本。

不足しがちな食物繊維の摂取量を増やすことは生活習慣病の予防にもつながります。
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維の2種類。


食後の血糖値の急激な上昇を抑えてくれる水溶性植物繊維

便のカサを増やすことで、腸内環境を整える不溶性植物繊維

キウイフルーツにはこのどちらも含まれているのです。

  • 高血圧やむくみ防止するカリウム

高血圧は生活習慣との関係も深い病気。
塩分のとりすぎが要因の1つに考えられています。

カリウムは塩分を排泄する役割があるため、高血圧だけでなくむくみを防止する効果も発揮。
また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きがあります。

カリウムはゴールドキウィフルーツの方がグリーンキウィフルーツよりも若干ですが多く含まれていますので、生活習慣病予防にはゴールドキウィフルーツがおススメです。

  • 貧血予防に積極的に取り入れたい葉酸

酸は赤血球を作る上で必要な成分。特に妊娠中に葉酸が不足すると貧血だけでなく、お腹の中の胎児の発育にも影響を与える恐れがあります。
妊娠中や授乳中は特に必要量が増えますので、積極的に摂取したい栄養素。葉酸は調理で失われやすいので、そのままで食べられるキウィフルーツはまさに理想の食品です。

  • キウィフルーツに含まれるその他の栄養素達

キウィフルーツには上記の他にも、体に必要な栄養素がいっぱい。

抗酸化作用があり体内の活性酸素を減らすビタミンE
肉や魚などのたんぱく質分を分解する解酵素アクチニジン
抗酸化作用、活性酸素を除去してくれるポリフェノール
疲労回復をサポートするキナ酸、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸

また、他の果物に比べてph値が低いため、貯蔵中にビタミンが劣化しないというのもキウィフルーツの魅力です。

キウィフルーツにまつわるトリビア

  • 世界にキウィフルーツを広めた会社 ZESPRI(ゼスプリ)

キウィフルーツのブランド『ZESPRI(ゼスプリ)
ZESPRIの名は、キウイフルーツへの想いをイメージし、zest(情熱)とspirit(精神)を組み合わせた造語。

1937年に始まったキウィフルーツの栽培は今ではニュージーランドの主要産業の1つとなりました。
現在では日本を含む世界約30か国に進出しており、世界市場の約30%を占めており、2018年には営業収益が30億ドルを超しました。

  • もともとの名前はチャイニーズグーズベリー

今でこそ『キウィフルーツ』と呼ばれていますが、1960年頃までは”チャイニーズグーズベリー”と呼ばれていました。
というのも、キウィフルーツは中国が原産国だから。

チャイニーズグーズベリーの名前の由来は、その実の味からきており熟したグーズベリーの風味があったために、そう呼ばれるようになったようです。

やがてニュージーランドで生産され輸出が盛んになるようになると、ニュージーランドのシンボルである鳥「キウィ (kiwi)」に因んで「キウィフルーツ」と呼ばれるようになりました。

  • グリーンキウィフルーツの開発者はニュージーランド人

現在の世界に誇るグリーンキウィフルーツは1924年にニュージーランドの種苗生産業者ヘイワード・ライトが開発したもの。

その功績をたたえ、開発されたグリーンキウイは「ヘイワード種」とも呼ばれています。
全世界で流通するキウイフルーツの70%以上はこのヘイワード種であるといわれています。

  • キウィフルーツを食べるために作られた道具

持ち手のところがキウィフルーツを切りためのナイフになっているスプーン。その名も『スパイフ(Spaife)

スプーン(Spoon)”と”ナイフ(Knife)”で”スパイフ(Spaife)”!というわけです。
ダジャレですね(笑)

別名:ヌーン(Knoon)とも呼ばれていますが、何故かについては、、、言うまでもありません。

オマケ話:嘘のような本当の話ですが、姉妹品としてフォークとナイフが一緒になったノークに、フォークとナイフとスプーンの3つが一緒になったスポーフも存在します。

  • キウィフルーツの木には猫まっしぐら

キウイフルーツは”マタタビ科マタタビ属”の落葉蔓性植物。

キウィフルーツの葉っぱや木の根にはマタタビと同様に「マタタビラクトン」と「アクチニジン」という成分が含まれいるのです。

マタタビと言えば『猫にマタタビ』ということわざがあるほど、猫が大好きなものの代名詞。
そのため、猫がキウィフルーツの木の根元を荒らすという『猫害』が起こることも。

ただ、マタタビに比べ成分は少ないため、中には反応しない猫もいるようですが、キウィの根っこで猫をじゃらすとゴロゴロと喉を鳴らしながら転がるのはこのためです。

世界でも注目されているキウィフルーツ

栄養価が高く、手軽で美味しく食べることのできるキウィフルーツ。
その栄養価は医師や栄養士などの専門家も注目するほど。

ニュージーランドのオタゴ大学の研究では「1日2個のキウイフルーツは疲労や憂鬱感が軽減し、より多くのエネルギーを感じる。」という研究結果が報告されています。

ゼスプリでは今年、レッドキウィフルーツ約3万個をニュージーランドとシンガポールで試験的に限定販売。
一部のスーパーマーケットで取り扱われました。

外見は普通のキウィフルーツですが、天然色素であるアントシアニンを含むため、中は赤い果肉。

アントシアニンは、ブルーベリーにも多く含まれており、眼精疲労回復、視力改善作用には、高い即効性が。

まだ試験販売の段階なので安定した供給を行うことは出来ませんが評判は良く、次のシーズンも今シーズンと同様の量が生産されると予想されます。

もしかしたら今後、グリーン、ゴールドに続きレッドの3種類から選んで買うことが一般的になるかもしれません。

美肌に優れたゴールド、デトックスに優れたグリーン、視力回復に優れたレッド。

まさにキウィフルーツは天然のマルチサプリメント。
食べるだけで得られるメリットは計り知れません。

栄養を補って健康的な体に。
皆さんも、食卓に取り入れてみてはいかがですか?

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。