Matariki words
この時期になると、テレビや新聞などで見かけるMatariki(マタリキ)の文字。
また、それに関連する単語も見かけることがありますが、英語とも音が似ていないためその単語を知らないとあまりピンときません。
そのためニュージーランドに住んでいる人でも意外とその単語の意味を知らないことも。
マオリ語はニュージーランドの公用語ですが、実際にマオリ語で会話が出来る人はニュージーランド全人口の5%にも満たないのです。
ですが『マオリ語委員会(Te Taura Whiri i te Reo Maori)』によって、マオリの伝統や文化を体験する機会が増えました。
公式な建物には必ず英語とマオリ語で名前が記されていますし、ジャシンダ・アーダーン首相も娘にマオリ語のミドルネームをつけたことで話題に。
このようにマオリ語を耳したり、目にする機会はどんどん増えています。
明日はマオリの新年”Matariki(マタリキ)”を迎えますので、この機会にMatarikiで見聞きするであろうマオリ語をいくつかご紹介しようと思います。
Matarikiに関するマオリ語
マオリ語の読み方は基本的に日本語のローマ字読みと同じです。
そのため非常に日本人には発音のしやすい単語です。
Matariki(マタリキ)
昴、プレアデス星団のこと。
本格的な冬に入る時期の暁の空に昴がみえたすぐの新月がMatarikiです。
”神の目”や”小さな目”などの意味を持ちます。
Whetū(フェツ)
星
空に輝く星を意味します。
Matarikiには数多くの星の神話があり、歌などにも登場します。
Ngā mihi o te tau hou(ナー ミヒ オ テ タウ ホウ)
新年あけましておめでとうございます。
マオリの新年のご挨拶。
公式な場で使われますので、新聞などでも目にするかもしれません。
Hākari(ハーカリ)
宴会、手のこんだご馳走。
お正月といえば、ご馳走はつきもの。
特に家族や親せきが一堂に集まる場ではハンギが振舞われます。
Hangi(ハンギ)
祝いの時に振舞われるマオリ族の伝統調理。
地中に焼いた石と葉や布でくるんだ野菜は肉を入れて蒸し焼きにしたもの。
数時間かけてじっくりと熱を通した肉や野菜は柔らかく、素材の味を楽しむことができます。
Waiata(ワイアタ)
歌
祝いの席に歌が欠かせないのは、世界共通なのかもしれません。
日本の童謡”お正月”のように、Matarikiを祝う歌も数多く存在します。
Whakapapa(ファカパパ)
先祖、祖先
ご先祖を大切にするマオリにとって、お正月は先祖をおもい感謝する機会でもあります。
Kai(カイ)
食べ物
カイはマオリ語で食物を表す言葉です。
伝統的なマオリの食事は、鳥と魚をベースにしており、野生のハーブやジャガイモとクマラ(サツマイモ)を含む根菜類が主でした。
Pataka(パタカ)
食糧庫
マオリ族も昔の日本と同様にねずみの被害を防ぐために高床式倉庫のような食糧庫を利用していました。
Harakeke(ハラケケ)
ニュージーランド固有の亜麻植物
亜麻の葉は生活に欠かせない道具の1つ、縦に裂いて籠や敷物などを編みます。
また刈り取る時も祈りを捧げ、外側の葉から切るのが習わしです。
Manu tukutuku(マヌ ツクツク)
マオリの凧
マヌツクツク他に、マヌオートやパーカウとも呼ばれ、17種類の伝統的デザインがあります。
多くは羽を広げた鳥のようなデザインをしています。
教育には組み込まれるマオリの授業
ニュージーランドでは幼少の頃からマオリについて学びます。
歌に始まり、ダンスやゲーム、やがて数字や言葉、文化や歴史について。
移民であってもニュージーランドの教育プログラムを受けるときは、簡単なマオリ語の学習やマラエ訪問など、必ずマオリの文化に触れます。
ニュージーランドを訪れる機会があるなら是非ともマオリ語を学んでみて下さい。