No single-use plastic shopping bags
2018年からニュージーランド政府は使い捨てビニール袋の完全禁止を発表しました。
とはいえ、変更に備えて各企業に対し時間が与えられていたわけですが、その期限が2019年6月末というわけです。
確かに、昨年度末ぐらいからチャイニーズマーケットなども次々にレジの使い捨てビニール袋が廃止になり、すっかりレジ袋を見かけなくなりました。
法律の施行に伴い、徐々に廃止へとシフトしていったようです。
ほとんどのスーパーマーケットは既にレジの使い捨てビニール袋を廃止していますが、2019年7月1日に完全禁止が正式に施行されます。
使い捨てレジ袋の完全撤廃への道のり
ニュージーランドで2008年の廃棄物最小化法が導入されてから、プラスチック廃棄物を減らすことは大きな課題でした。
買い物のたびに使用するレジの使い捨てビニール袋。
日常生活においてレジの買い物袋は当たり前のようにあるものでしたが、このビニール袋は平均12分間しか使われていないそうです。
石油を原料としたプラスチック製品は、驚くほど丈夫。
熱酸化や光分解によって非常にゆっくりと分解されてますが、それでも数百年は分解しません。
何百年もの間、環境を汚染し、排水管を詰まらせ、海洋生物に大きな脅威を与え、そして食物連鎖さえ狂わせるプラスチック廃棄物。
World Economic Forum 2016によると、2050年までには、海中のプラスチックごみの重さが魚の重さを超えると推定されています。
ニュージーランドでは、毎年16億枚以上のレジの使い捨てビニール袋消費されています。
その数、1日あたり約430万枚。
このレジ袋の禁止はこの毎年何億枚ものビニール袋が埋め立てられてしまうのを防ぐ実用的で簡単な取り組みでした。
自然を愛する人が多いニュージーランドでは、プラスチック廃棄物を減らすことは環境の保護に繋がるため多くの支持を得ました。
昨年、環境省の協議で意見を述べた9,300人以上の人々と組織の92%が、強制的な全国的な段階的廃止を支持。
7月1日からの新しい規則は2008年の廃棄物最小化法に基づいて導入されました。
これにより、各企業は処分時に環境に深刻な悪影響を及ぼす可能性のある製品の販売や配布が禁止になり、規則に違反した企業は最高10万ドルの罰金となる可能性があります。
使い捨てビニール袋の廃止について
7月1日から廃止される使い捨てビニール袋。
規制の対象となるのは、厚さが70ミクロン未満の場合、すべてのハンドル付きプラスチック製の袋に適用されます。
これには、スーパーマーケットで一般的に見られるレジのビニール袋、テイクアウェイなど持ち帰り用やその他の小売店の買い物袋、そしてより少し厚めのブティックスタイルのショッピングバッグや無料の使い捨てバッグの代わりとして現在スーパーマーケットで提供される「緊急用」バッグも含まれます。
また、プラスチック材料が化石燃料、合成化合物、または植物などの生物学的供給源から供給されるかどうかにかかわらず、分解可能なプラスチックバッグ(すなわち生分解性、堆肥化可能、およびオキシ分解可能)で作られたものでも、その対象となります。
解り易く説明すると、スーパーマーケットの野菜コーナーなどに設置されている袋は引き続きあるけれど、持ち帰りに使う袋はないと考えれば良いか思います。
もちろん、70ミクロン以上であれば販売や配布も可能ですが、基本的に買い物袋はないと思っておいた方が賢明です。
明日の7月1日より施行されますので、お買い物へ出かける際はエコバッグなどの持参をお忘れなく!