Christmas hamper
ニュージーランドのクリスマスの贈り物の定番といえば【Christmas Hamper(クリスマス ハンパー)】
発祥はイギリスなのですがイギリスの文化が色濃く残るニュージーランドでは、この時期になるとクリスマス用のハンパーがあちこちで売られています。
ハンパーはお誕生日用や特別な機会などにも贈りますので一年中売られてはいますが、やはりハンパーと言えばクリスマス。
クリスマスを素敵に彩る、素敵なものが詰め込まれたハンパーは贈り物としても最適。
日頃の感謝の気持ちを込めてお世話になった人に贈れば、喜ばれること間違いなしの贈り物です。
そもそも【Hamper(ハンパー)】って何?
ハンパーとは本来、籐など編んだカゴやカバー付きのバスケットに食べ物を詰めたもの。
語源はフランス語の”ゴブレット(装飾用の脚と台がついた盃)の箱”を意味する『hanapier(ハナパピア)』からきています。
その歴史は古く、ハンパー初期の公式な記録に残るものでは、11世紀ウイリアム国王がイングランドにハンパーをもたらしたといわれています。
本来ハンパーはピクニックや小旅行を楽しむためのものでしたが、ハンパーが贈り物として伝統になったのはビクトリア王朝時代のずっと後のこと。
裕福な家ではバスケットに飲み物や食べ物を詰めたハンパーをクリスマスに贈るようになりました。
この当時のクリスマスハンパーは、フルーツケーキやミンスパイ、プラムプディング、チョコレート、ナッツ、ジャム、ビスケット、蜂蜜、燻製または乾燥肉、チーズなどが保存のきくものを入れるのが一般的。
※お茶、コーヒー、またはココアなどの飲み物を含む一部のハンパーには、カップとソーサーも含まれる場合もあります。
鉄道が普及するとハンパーは長い距離でも贈ることが出来ることができるようになり、クリスマスハンパーはクリスマスのプレゼントとしてさらに人気が高まります。
第一次世界大戦中にはギフトハンパーが赤十字に寄付され、海外の兵士や捕虜にも送られていました。
やはて世界中の国々から商品を輸入することが容易になり、ハンパーは時代と共に姿を変えてゆきました。
クリスマスだけではなく、誕生日などの様々な機会に贈られるようになり、カゴやバスケットだけなく、贈答用のボックスを用いることも。
また、内容も飲み物や食べ物だけでなく、衣類や化粧品、花や小物の詰め合わせなど、お好きなものを詰めたギフトパック全般をハンパーと呼ぶようになっています。
余談ですがハンパーという言葉にはいくつかの意味があり、籐などで編んだカゴを指すためアメリカでは洗濯物を入れるランドリーバスケットを意味します。
同じ英語圏でも、所変わればですね。
贈って楽しい、もらって嬉しい【Hamper(ハンパー)】
伝統的なクリスマスハンパーの中身は保存のきく飲み物と食べ物。
”みんなで美味しいものを食べて、楽しいホリデーをお過ごし下さい”という気持ちをこめて、ワインやシャンパンの他に選りすぐりの商品を詰めて贈ります。
ですが、クリスマスプレゼントとしてだけなく、パーティーに持参をしてもOK。
この時期のニュージーランドではクリスマスパーティーやBBQパーティーに呼ばれることも多いので、美味しいものが詰まったハンパーはパーティーを盛り上げます。
中身は昔と異なり、保存のきくものにこだわる必要もありません。
ワインにスモークサーモン、チーズの盛り合わせにクラッカーなどの『おつまみハンパー』
ケーキやムース、フルーツの盛り合わせを入れた『デザートハンパー』など、お好きなアレンジで作れます。
自分で作るのはちょっと・・・という方は、11月ぐらいからハンパーはスーパーマーケットに数多く並び始めますので、そこから選ぶのもおススメです。
また、飲み物や食べ物にこだわる必要もありません。
贈る相手が女性なら、花やリラクゼーショングッズを詰めて贈るのも良いですし、贈る相手が子供なら洋服やおもちゃもという具合に、贈る相手に合わせて選ぶ楽しさを満喫できます。
最近では人間用だけでなく、ペット用のハンパーも販売。
写真のハンパーは犬用で、ドックケーキや犬のケア用品などの詰め合わせとなっています。
動物が好きな人には、こういった動物用の詰め合わせセットはいかがでしょうか?
現代のハンパーにこうでなくてはいけないというものはありません。
贈る相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、好きな入れ物に相手が喜びそうなものを色々と詰めればハンパーの完成です。
心のこもったハンパーはもらった方も嬉しい物。
クリスマスまで後わずか、贈り物にクリスマスハンパーはいかがですか?
情報元:Hamper.com/Wikipedia