警戒レベル2以上において公共交通機関利用時のマスク着用が義務化

wearing a mask on public transport

ニュージーランドではマスクの着用について今後どうするかが討論されていましたが、最終的にマスクの着用が一部義務付けされました。

一度はニュージーランド国内の新型コロナウイルスを殲滅したこともあり、警戒レベルが１に引き下げられてからはマスクを着用する人の姿はほとんど見かけることはありませんでした。
しかし、8月11日に再度国内コミュニティにおいて感染者が確認され、オークランドの警戒レベルは３、それ以外の地域はレベル2に引き上げ。
以降、毎日の政府会見でも外出の際のマスク着用が強くすすめられてきました。

日本人でしたらマスク着用にそれほどの抵抗はないと思いますが、ニュージーランドにはその文化がそもそもありません。
少し前までは、マスクを着用して外出していると奇異な目でみられることもあったほど。

今回、国内コミュニティから新型コロナウイルスの感染者がでたことで、マスクの重要性が訴えられてきましたので、今後 外出の際のマスク着用が必須になるかとささやかれていましたが、おそらくこうした文化的な背景を考慮し、今回のマスク着用の一部義務化が決定したのだと思われます。

マスクの着用については8月31日から”新型コロナウイルスの警戒レベル2 もしくはそれ以上”の場合において、公共交通機関を利用する際には義務付けられます。

今後の感染者数によってマスクの着用については徐々に次のステップに移行するかもしれませんが、当面の間は公共交通機関を利用する際のみ義務化となりそうです。

交通公共機関利用の際のマスクの着用について

交通公共機関を利用する際にはマスク着用が義務付けられたわけですが、医療用マスクでならなければいけないということはなく、スカーフ、バンダナ、フェイスカバーなどで顔を覆うだけもOK。

また、バスの運転手や電車やフェリーのオペレーターは、マスクを着用していない人の利用拒否をする必要はないけれども、乗客にマスク着用を求めることを奨励とのこと。

要は、公共交通機関で働く運転手やオペレーターは、乗客がマスクを着用しないからといって乗車拒否はしなくて良いけれども「マスクを着用して下さい」と声をかけて下さいということです。

というのも、マスク着用には一部除外される対象者がいるため。
除外される対象は

• 12歳未満の子供
• スクールバス（場合により物理的距離をとる）
• チャーターまたはグループツアーで（場合により物理的距離をとる）
• 島間フェリーで（場合により物理的距離をとる）
• プライベートな観光フライト
• タクシーやUberなどの乗客（運転手はマスク着用）
• 身体的もしくは精神的な障害によりマスク着用が困難、もしくは健康状態を損なう場合
• マスクを着用することで危険が生じる可能性がある場合
• 本人確認など証明が必要な場合
• 耳が聞こえない人とコミュニケーションをとる場合

これらの正当な理由がある場合は、マスク着用を免除されます。

けれども、こういった理由なくマスクを着用していない場合、警察によってその場で300ドルの罰金を科されるか、裁判所を通して1000ドルまでの罰金が科せられる可能性がありますので ご注意下さい。

各乗り場に警察が待機しているわけではありませんので、厳しく取り締まりが行われるわけではありませんが、各個人のモラルが守られていない悪質なケースを発見した場合は高額の罰金が科せられるよということです。

実際のところ、オークランドのマスク着用率はあまり高くありません。
スーパーマーケットなどでのマスク着用率は8割から9割。
海沿いや公園などを歩く人のマスク着用率は2割から3割といったところ。

日本に比べて医療用マスクの着用はそれほど多くなく、お洒落な布マスクやスカーフを顔に巻く人の姿も多く見かけます。

やはりマスクをつける習慣が今までなかっただけに、ニュージーランドでマスクが定着するには今しばらく時間がかかりそうです。

※ニュージーランドでのマスク着用について詳細を知りたい場合は、政府運営のウェブサイト【Unite Against Covid-19】の”Wear a face covering” で、警戒レベルごとのマスク着用のルールなどを確認することができます。

参照元：nzherald