お役立ち雑学

Best Before とUsed byの違いって知ってますか?

best before and used by

スーパーマーケットで、何気なく見ている英語の食品ラベル。
この食品ラベルには栄養情報、原材料、賞味期限など、食品に関する幅広い情報が表記されています。

特に食品の期限は購入する際の目安にもなるもの。
ですが、この食品の期限について正しくご存知ですか?

日本と違う日付の表示

日本製品は食品期限を年月日で表示しますが、ニュージーランド製品は左から”日、月、年”の順に表示されています。

例:18 June 19 = 2019年6月18日
  18/06/2019 = 2019年6月18日

ただし、ニュージーランドの場合は輸入品も多いので、気を付けたいのがアメリカ式の表記。
アメリカ式の表記の場合”月、日、年”と異なります。

例:June 18 19 = 2019年6月18日
  06/18/2019 = 2019年6月18日

日本ではアメリカ英語を習いますので、同じ英語でもニュージーランドのようにイギリス英語の場合、いくつか混乱する英語があります。
日付はそんな混乱する英語の1つです。

Best Before とUsed by

Best Before”と”Used by”は、ニュージーランドで食品の期限を確認するにあたって、最も多く見かける表記です。
英語の辞書で調べるとどちらも『賞味期限』とされることも。

これは正確には”賞味期限”と”消費期限”のこと。
では、消費期限と消費期限は一体どう違うのでしょうか?

Best Before(賞味期限)

一言で説明すると”変わらぬ品質で美味しく食べることのできる期限”です。

明記された方法に従って保存した場合に、その食品の栄養価や品質は変わることなく食べることのできる期限のことをいいます。
主に缶詰やレトルトパック、ジャムなどの加工食品や保存の効く食品に明記されており、これらのものは期限内であれば変わらぬ味で美味しく食べられることを保証したものです。

ですから、この期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。
とはいえ、品質が徐々にでも劣化することが想定されていることに変わりはありませんので、そこからは状態を判断して自己責任でお早めにお召し上がり下さい。

Used by(消費期限)

賞味期限に対し、消費期限とは”安全に食べることのできる期限”のこと。

主に鮮肉、鮮魚やデリの食べ物などに表記されており、品質が劣化しやすく速やかに消費すべき食品に明記されています。
Used byは、腐敗・変敗などの劣化に伴う衛生上の危害が発生するおそれがないと認められる期限のことで、販売側もこれをすぎたら販売することが出来ません。

こちらも正しい保存状態にあったらの話ですので、もし消費期限内であっても異臭や変色などの異変を感じた場合は破棄することをおススメします。

”Best Before”と”Used by”は、あくまでも開封されておらず、明記された保存状態の場合の安全や美味しさを設定したものです。
開封してしまった食品には該当しませんので、期限に関係なく早めに消費しましょう。

覚えておきたい期限の表示

有効期限を表示するのは、”Best Before”と”Used by”だけではありません。
略だけ表示されていることもあります。

また、表示されているのは必ずしも有効期限だけではありませんので注意が必要です。

BB(Best Buy or Best Before)= 賞味期限
EXP(expiration date)= 消費期限
MFD(Manufacture Date) = 製造年月日
Date of Manufacture = 製造年月日
Pack Date = 製造年月日
Production Date = 製造年月日

食品期限にまつわる食べ物雑学

賞味期限の表記は製品の長持ち度合い次第
ニュージーランドの商品の賞味期限は2年を超えるものであれば表記は必要とされていません。
そのため、食品でも植物のタネであったり、ガムやパスタなどには表記がありません。

卵の賞味期限は約1か月
ニュージーランドの卵の消費期限は35日と設定されています。
日本の約1週間の賞味期限を考えると驚きですが、基本加熱して食べることが前提となっています。

食品生ごみ1位は野菜
ニュージーランドの廃棄物管理協会によるとニュージーランドの家庭で廃棄される生ごみは年間約22万トン以上。
また生ごみの大半は野菜とのことです。

最後に

消費期限は健康に大きく関わる危険があるため、冷凍されない限り期限内の消費をおススメしますが、賞味期限はすぎたら食品がダメになっている訳ではありません。
特に乾燥したお菓子などは1.5倍の期限を目安にしているため、賞味期限が過ぎてから食べても何ら問題はないそうです。

しかし、味自体にはなんら問題はなくとも、風味であったり、食感が損なわれることがあるため賞味期限が短めに設定されています。
そのため、賞味期限が切れてからといってすぐに廃棄する必要はありません。

もちろん見た目や変色などがあった場合は問題外ですが、あくまでも美味しく召し上がれる期限です。
食品廃棄を減らすためにも、賞味期限を目安に美味しくすみやかにお召し上がり下さい。

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。