Greeting cards
『グリーティングカード:Greeting Cards』とは一年の様々な行事やイベントの際にメッセージを書き、家族、友人や恋人など親しい人との間で交わされるカードのこと。
日本ではクリスマスや誕生日、バレンタインなどが一般的ですが、ニュージーランドでは日常のささいな出来事でもカードをおくる習慣があります。
そのため、街のいたる所で売り場を見かけるグリーティングカード。
本屋やお土産屋だけでなく、スーパーマーケットやデリ、薬局、花屋、カフェなどでも販売されているほど。
インターネットやSNSの普及により、若い世代ではグリーティングカードを贈る機会が減りつつありますが、グリーティングカードは今でもニュージーランドの生活に欠かせない文化の1つです。
カテゴリー別に売られている様々なカード
ニュージーランドでは、日常的に利用されるグリーティングカード。
ありとあらゆる場面で使われるため、本屋やスーパーマーケットなどのグリーティングカード売り場はカテゴリー別にわかれており、かなりのスペースがあります。
ニュージーランドでは、どういった場面でグリーティングをおくるのかご紹介しましょう。
誕生日
一生のうち最もおくり合うであろうカードがこの誕生日。
やはり誕生日にはプレゼントだけでなくバースデーカードは欠かせないアイテムです。
カードも趣向を凝らしたものが多く、かわいいものからウィットなものまでと一通り。
年齢の数字が入ったカードや、バッジがついているもの。
飛び出すカードになっているもの、ニュージーランドらしい冗談の書いたものまでとおくる人に合わせたカードを選ぶことが出来ます。
クリスマス:Christmas
やはり誕生日と同じくらいプレゼントと同様に欠かせないクリスマスカード。
プレゼントを贈らなくとも、クリスマスカードだけをおくることもあるほど。
特にニュージーランドは家族、親戚、友人とすべての人にカードおくる人も少なくないので、クリスマス時期になるとクリスマスカード専用コーナーが設けられます。
ただニュージーランドのクリスマスは”夏”
サーフィンに乗ってやってくるサンタクロースなどのクリスマスカードも売られています。
バレンタイン:Valentine
日本だと女性から男性に愛の告白をする日のようですが、ニュージーランドは愛を告白というよりは愛を確かめ合う日。
そのため、男性も女性も互いにカードをおくり合います。
また筆不精な人向けになのか、愛のメッセージが既に記入されているカードも多く、名前を書くだけで渡せるものも。
やはりカードのデザインは赤いハートをモチーフにしたものが多く、バレンタインの象徴は世界共通といえます。
結婚:Wedding
結婚式にお祝いのメッセージを込めて。
人生の大イベントにおくるカードは他のカードに比べてひときわ豪華で華やかなカードが多く、白や金でデザインされたものが主流です。
結婚式に参加する時、職場で結婚祝いを渡すときなど、身近な人の結婚の際には欠かせません。
出産:Baby Shower & New Baby
ニュージーランドでは出産前にベイビーシャワーという前祝いをすることが多いため、産まれる前、産まれた後用のどちらのカードのあります。
女の子用、男の子用の他に、まだ性別がわからない時のユニセックス用。
やはり女の子はピンクで男の子は水色が一般的です。
また、かわいい赤ちゃんや動物をモチーフにしたものが多く販売されています。
父の日&母の日:Fathers Day & Mothers Day
父の日や母の日には日頃の感謝を込めて、プレゼントにカードを添えておくります。
お父さん用は仕事をモチーフにしたものや、スーツの形をしたものなど仕事を連想させるようなカードが多く、母の日は花束やハート、かわいらしいものをモチーフにしたものが多いようです。
復活祭:Easter
キリスト教が多いニュージーランドではキリストの復活を祝うイースターを盛大にお祝いします。
家族や親せき、仲の良い友人などに、エッグチョコなどと一緒にうさぎや卵のデザインをモチーフにしたカードをおくります。
感謝:Thank you
このカードは割と日常的におくるカードです。
お世話になった人に、借りた何かをお返しする時になど、感謝の気持ちを伝える際のカード。
カジュアルな感じで気持ちを伝える小さいカードから、深く感謝の気持ちを伝えたい時の洗練されたデザインのカードなど、気持ちの度合いでカードが選べます。
お悔み:Sympathy
自分の周りで誰かが亡くなった時におくるのがお悔みのカード。
親しい間柄であればお葬式に持参したりもします。
シンプルな花のデザインなどが多く、少し寂しげな感じのカードが一般的です。
その他のカード
実はカードの種類は挙げて行くときりがありません。
この他にもこんな種類が。
●生活(お祝い)
洗礼、記念日、友情、グッドニュース、おめでとう、婚約
●生活(節目)
入学、卒業、引っ越し、就職、退職、定年
●生活(その他)
謝罪、さよなら、奨励、お見舞い、招待状
●イベント
新年、セントパトリック、ハロウィン
これだけカードをおくる機会があることにも驚きですが、それぞれ専用のカードが取り揃えられていることも驚きです。
さらに親、子供、孫、男性、女性、友人など、送る相手の関係ごとにカテゴリーがわかれていたりします。
誰かに気持ちを伝えたい時、誰かに何かを贈る時、そこには必ずカードがつきものなのです。
お土産にもおススメしたいグリーティングカード
ニュージーランドにはグリーティングカードの専門店などもあり、カテゴリー別だけでなく寄せ書き用の大きなサイズからポケットサイズまでと大きさも選べます。
また、通常は二つ折りのカードですが、イーゼルカードやパノラマカードと呼ばれるカードの形までも選ぶことができるので、きっと好みのカードに出会える事間違いなし!
カードですからあまりがさばることもありませんので、お土産にもおススメです。
最近では手作りのクラフトカード人気ですので、是非足を運んでみて下さい。