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ニュージーランドの自動車免許証

New Zealand Car License

車の運転に免許証が必要なのは世界共通ですが、ところ変わればやはり免許証も変わるもの。
ニュージーランドの運転免許も日本の免許証とは異なり、16歳から普通自動車免許を取得することが出来ます。

ニュージーランドは以前15歳から自動車運転免許の取得が可能でした。
しかし、15歳では若すぎるということから2011年に改正され、15歳から16歳に年齢が引き上げされたのです。

日本から見れば16歳でも十分若い気がしますが、ニュージーランドで16歳はカレッジのシニア。
学校まで自分で車を運転し、通っている生徒も。
そのため学校近くの路上には多くの学生が車を駐車しています。

さて、それでは早速ニュージーランドの免許証を見てみましょう。

記入内容(表面)

氏名、生年月日、免許証番号
ドナー希望の有無
住所 希望者のみ
署名

記入内容(裏面)

備考欄(眼鏡等使用などの内容)
免許証の種類
交付日及び有効期限

日本と異なる免許証の記載

氏名の記載や裏面に備考欄があるまでは同じですが、本籍はありません。
また、大きく違うのは”住所の記載をしなくても良い”ということです。

もちろん登録する書類に住所は必要ですが、免許証に住所を記載するかどうかは任意。
そのため記載をして欲しくなければ、しなくても良いのです。

他にもドナー登録の項目が。
こちらも同様に任意ですので、ドナーを希望しない場合は必要ありません。
また、気が変わればいつでも登録可能ですし、逆に取り消すことも出来ます。

免許証の更新

ニュージーランドの免許証は有効期限が切れる12カ月前から更新が可能です。
そして、一度更新されると、なんと”10年間有効

一度運転免許を取得すると、更新なしで10年間も運転することが出来るのです。

もし、違う車両の免許証を新たに取得した場合は、新しい車両の免許証が交付された日から10年間有効になります。
※但し、75歳以上のドライバーの場合、有効期限は異なります

また、ついやってしまうウッカリ失効。
しかし、有効期限が切れた場合でも”5年間”までは再度更新することが出来ます。

ニュージーランドは日本に比べてかなり失効に寛大です。
それでも5年以上経過してしまうと再度試験を受けなければなりません。

免許証内容の更新

結婚などによる氏名の更新、もしくは”性別”の更新の場合、有効期限は変わりません。

えぇ、そうなのです。
ニュージーランドは必要な書類さえ揃っていれば、”性別の変更も可能”です。

性別は”男性” “女性“の他に ”明確ではない(Indeterminate)” を選択することができます。

ですがニュージーランドの免許証に性別の表記はありません。
そのため性別を変更しても、登録された書類が変更されるだけですので免許証はそのままです。

後期高齢者ドライバーの免許証更新

日本でも話題となっている高齢者ドライバー。
ニュージーランドでも75歳になると、運転免許証の更新手続きにいくつかの変更が加えられます。

まず免許証は75歳で有効期限が切れます。
そして再交付する際には通常必要手続き内容の他に”60日以内の医師の診断書”が必要になります。

もし医者に再度テストの必要があると判断された場合、再度路上安全テストを受けなければなりません。

75歳で更新した場合の有効期限は5年。
次に80歳で更新した場合、それ以降は2年ごとに更新となります。

有効期限の範囲も厳しくなり運転を続けたい場合は、運転免許証の有効期限までに更新が必要です。
また有効期限内であっても、6ヶ月以上前に更新することもできません。

後期高齢者運転事情

やはり高齢になると運転の判断が鈍くなり、交通事故を起こしやすくなるため色々と制限がつけられるようです。

とはいえ、高齢になるとリタイアメントビレッジと呼ばれる老人ホームのようなところに入居する人も多いため、免許証を更新しない人も多いです。

場所にもよりますが、リタイアメントビレッジには病院もあれば、図書館や運動施設、美容院も揃っています。

食事を提供する場所もあれば、買い出しの車を出してくれるところも。
生活に必要な施設は揃っているため、必然的に運転の必要性がなくなるのです。

ニュージーランド最年長ドライバー

ニュージーランドで最も高齢のドライバーは”ビル・ミッシェル(Bill Mitchell)
なんと、その年齢105歳!

90年間以上運転し続けましたが、その間に交通事故もなければスピード違反のチケットも切られたことがないという優良ドライバーです。

今まで運転が生きがいだと語っていたビルですが、昨年度 ついに愛車のスズキスイフトと売ることにしたそうです。

ニュースの取材に対して

「私は誰も傷つけたくありませんし、私の年齢を考えるととても適切でしょう。私が子供の頃と違って、今は道路に非常に多くの車が走っていますから。」

と答えています。

日本でも免許証を返納するという後期高齢者が増えてきているようです。
やはり年齢にともない、自分から運転をしないという選択もありなのかもしれません。

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。