The section of a newspaper
ニュージーランドの新聞やニュースサイトを読んでいると、あれ?日本でこんな欄あったっけ?と思う欄が。
それは『お祝い(Celebrations)』の欄。
お悔みの欄は基本的にお葬式などの告知やそれに伴い寄付のお願いなどですが、お祝いの欄はどういった内容をお知らせするのでしょうか?
お祝いの欄は幸せなお知らせばかり
カテゴリーは大きく分けて
『記念日(Anniversaries)』
『出生(Births)』
『婚約(Engagements)』
の3つ。
なんとなく内容も予想がつきますね。
記念日
主に50周年や60周年結婚記念日など、子供達からのビックアニバーサリーへのお祝いの言葉がほとんどです。
ご両親の名前、結婚した年月日や教会の名前、そして家族からの祝いの言葉。
読んでいる側も思わずほのぼの。
中にはこんな内容も
〇〇と〇〇 1969年3月29日に結婚
既に50年後も一緒です。
恋に落ちるのは非常に簡単ですが、あなたの残りを人生を誰かに恋をし続けることはとても困難です。それは〇〇の長い芝刈りの時間と〇〇がクラフトルームで過ごす時間〇〇だけのが関係しているでしょう。離れて時間を過ごすことによって、一緒の時間を楽しむことができますから。
すてきな一日を。
私たちの愛をこめて。
〇〇、〇〇、〇〇、〇〇〇より
程よい距離を保ちながら長い結婚生活を歩んだご夫婦でしょうか?
子供達からの茶目っ気があるメッセージもです。
出生
こちらは赤ちゃんの誕生を知らせるもの。
赤ちゃんの名前、産まれた日時、体重、子供の容姿やパパやママになった感想やお礼などが書かれています。
〇〇
妻の〇〇〇〇は2019年5月10日に7ポンドの美しい赤ちゃんを産んだことを発表します。
名前は〇〇です。パパになった〇〇はとても興奮しています。
助産婦の〇〇、そして〇〇病院の素晴らしいスタッフの皆様ありがとうございました。
ニュージーランドの赤ちゃんの体重はポンドで計算されることも多いです。
そのためキログラムで慣れている日本人は、赤ちゃんの体重を聞いた後にとまどうことが多いです。
ちなみに”1ポンド=0.453592kg”
ですから7ポンドですと “3.17515kg” になります。
婚約
こちらは当事者本人の婚約発表、もしくはご両親からのお知らせがほとんどです。
これから結婚する喜びの言葉だったり、子供達への言葉が添えてあったりします。
〇〇〇〇
この度××の長男〇〇と××の末娘がこのたび婚約を発表しました。
私達はこの発表を大変うれしく思います。
〇〇〇、〇〇より
この2人を愛を祝福し、一生の幸せを願います。
これから結婚してゆく人たちの幸せを祈るばかり。
ただ、余談ですがニュージーランドの場合、婚約から結婚までが長い場合は多いため、結婚日取りなどが書いてあることはほぼありません。
婚約してから結婚するまで数年、もしくは5年以上経過することは珍しくないのです。
ですが、交際が2年以上経過すると夫婦同様の権利があり、戸籍上結婚しなくてもあまり困ることはありません。
そのため結婚する前に出産をする人も。
ニュージーランドで有名なところでは、ジャシンダ・アーダーン首相が結婚&婚約前に出産をしています。
意外と気づかれないお祝い欄
ニュージーランドの新聞は日本の新聞にくらべて非常に分厚いです。
そのため、気になる内容だけしかチェックしない人も多いのだとか。
時間のある時にでも、ゆっくり新聞を端から端まで読んでみて下さい。
もしかしたら面白いニュースや気になる欄があるかもしれません。