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ニュージーランドの防災訓練【Evacuation Practice と Lockdown】

Evacuation Practice & Lockdown

ニュージーランドの学校では毎年防災訓練が義務づけられています。
防災訓練を行うということは特別なことではありませんが、この防災訓練は内容によって細かく分類されているのです。

日本の学校の防災訓練と言えば一般的に火災と地震に関する訓練ですが、ニュージーランドでは”火災、地震の他に、空気汚染(大量花粉を含む)や蜂の襲撃、凶悪犯罪者侵入”を想定した訓練が行われます。

非難訓練はEvacuation Practice(エバキュエーション プラクティス)、空気汚染や蜂の襲撃、凶悪犯罪者の侵入などに関する学校封鎖はLockdown(ロックダウン)と呼ばれ、訓練が行われる場合、通常は事前に学校からの連絡があります。

Fire drill(ファイヤードリル)

ファイヤードリルとは火災訓練のこと。
ニュージーランドでは火災報知器が鳴ると、学校に限らず職場やレストラン、ホテルなど、いかなる場所であっても外に避難することが義務付けられています。
消防車が来て、安全を確認するまでは中に入ることができないのです。

学校での火災訓練の場合、火災を知らせるベルが聞こえたら、すみやかに校舎の外に出て指定の避難場所に集まります。

全校生徒の人数の確認し、安全が確認できるまでその場で待機。
校舎内の安全が確認出来たら、教室に戻ります。

Earthquake drill(アースクエイクドリル)

アースクエイクドリルとは地震防災訓練のこと。
内容は日本と同様に地震が来た場合は、すぐに机の下にもぐり、外であれば建物から離れます。

教室内の場合は揺れが収まったら、先生の指示に従うこと。
ただ、オークランドではほとんど地震が起こらないため、他の訓練の際に説明して終わることも多いようです。

ニュージーランド=地震のある国”については、間違いではないのですが、北島のオークランドあたりでは大きな地震が起こることはほとんどありません

実際にオークランドに住んで15年以上になりますが、実際に起きた地震は震度1か2の軽い地震が1度きり。
ですが、地震に免疫のないオークランダーには衝撃だったらしく、新聞に大きく掲載されました。

Lockdown(ロックダウン)

ロックダウンとは、凶悪犯などの不審者が学校に侵入した場合を想定した封鎖訓練のこと。
これは日本にはあまり馴染みのない訓練の1つです。

緊急事態を知らせるベルが鳴ったら、すみやかに近くの教室に入り、出入り口や窓に鍵をかけます。
それから机を教室の中心部に集め、安全が確認できるまで机の下でじっと待機。
ポイントは窓やドアから離れ、見えるところにいないことです。

ただニュージーランドの場合、ロックダウンは不審者の侵入対策というだけでなく、蜂の襲撃や、大量の花粉、空気汚染などの場合もロックダウンに含まれます。

緊急事態を知らせるベルが鳴ったら、内容がわからずとも常に最悪の状態を考え行動することとしているようです。

家庭でも指導される火災訓練

ニュージーランドでは幼稚園の頃から、こういった訓練が定期的に行われ、各家庭の防災についても説明が行われます。
もし家の火災報知器が誤作動で鳴ったとしても、まずは子供を家の外に連れ出すことを指導されます。

ニュージーランドの建物には火災報知器(スモークセンサーを含む)を取り付けることが義務づけられているのですが、このセンサーは非常に繊細。
そのため、料理を少し焦がしただけで作動することも。

例えば旅行中にモーテルで料理を焦がして火災報知器が作動した場合、建物内の宿泊者はすべて非難しなくてはなりません。
あきらかに火事ではないとわかっている場合でも、安全の確認が取れない限り建物内に戻れないのです。

オマケ話ですが、ニュージーランドの火災報知器は夏の暑さなどで誤作動することも珍しくありません。
もちろん、その建物で何をしている場合でもすみやかに非難が必要。

ホテルに滞在中であっても、レストランで食事中であっても、美容院でシャンプーをしてもらっている場合でも同様です。
そうそう起きて欲しくないハプニングではありますが、年に数回はそういった状況を目撃しますし、実際 過去に数回ほど体験済。

もしかしたら、旅行中にこういったハプニングに巻き込まれることがあるかもしれません。

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。