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Big Gay Out(ビッグ ゲイ アウト)2020 – Ending HIV –

Big Gay Out 2020 – Ending HIV –

Big Gay Outとは、ニュージーランドの女性同性愛者(Lesbian)、男性同性愛者(Gay)、両性愛者(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)などの、通称LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)のフェスティバルのこと。

主にニュージーランドエイズ財団によって毎年2月上旬~中旬に開催され、今年(2020年)で21年目を迎えました。

2017年にニュージーランドエイズ基金はLove Your Condomを廃止し、Ending HIVと呼ばれる新しいキャンペーンを作成。
そして2025年までにニュージーランドでの新しいHIV感染を終わらせることを目標としており、その手段としてビッグゲイアウトを開催しています。

とはいえ、深刻な内容ではなくLGBTにとって偏見や差別をなくすための前向きな内容で、家族連れでも楽むことができるオープンなフェスティバルです。

今では1万人を超える人が訪れるビッグイベント。
LGBTに加え、自分のセクシャリティを決めかねているQuestioning(クエスチョニング)やその他を含むQ+の人だけでなく、誰でも参加することが出来ます。

Big Gay Out 2020に参加してきました!


会場にたどり着くと入口にある巨大なレインボーカラーのアーチ。
コミュニティのシンボルであるレインボーカラーのアーチをくぐると、会場には様々な人が混在しています。

仲良さそうに手をつなぐ男性カップルや男装の麗人もいれば、家族連れの皆様にきわどい衣装の男女に、レインボーカラーに身を包んだ人など様々です。

テーマが ”Ending HIV” ということもあり、会場に点在するHIV検査スポット。

そして横には大きく目立つレッドリボン。
レッドリボン”は、エイズへの理解と支援の象徴のなのです。

エイズに関して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージのレッドリボン。
ここでは体にレッドリボンのボディペイントをしてくれました。

【Ending HIV】はちょっとした休憩所、文字を背にして、ゆったりとくつろぐ人々。
インスタスポットでもあります。

ダンスパーティー会場も2か所あり、未成年者でも参加することのできるスペースと柵で囲まれた屋外ダンスパーティ会場はお酒の購入が可能な18+

それぞれにDJがおり、周りには楽しそうに踊る人達。


18+のゲートには年齢を確認するスタッフにレインボーカラーのTシャツを着た警察関係者。
健全なイベントですので、この辺りはしっかりと管理されています。

この日はパトカーもレインボー仕様。
基本的に、服装はなんでも良いのですが、やはりコミュニティーカラーであるレインボーや派手な原色、セクシーな服装をした人も多いのが、他のフェスティバルと異なるところ。

特にレインボーカラーは至る所で目にします。
旗や洋服、羽に髪飾り。
髪の毛をレインボーカラーにしたり、ボディペイントとだったり。

連れているペットまでがレインボーカラーなのには思わずにっこりしています。



この日は天気も良く会場内は活気に溢れており、メインステージでは著名なアーティストや歌手たちが会場を盛り上げていました。

ちょうどステージに立っていたのはMika Haka(ミカ・ハカ)
ニュージーランドのマオリの歌手であり、パフォーマンスアーティスト。
俳優で映画製作者でもあり、テレビプロデューサーもこなすコメディアン。

12歳の時にゲイとして目覚め、こういったLGBTQ+の活動にも積極的に参加しています。


この他にも、会場内にはLGBTQ+を支援するブース(Big Gay Out商品の販売や寄付金を募集など)やロデオやアートオブジェ体験などのアクティビティ。
フレッシュジュースや軽食を販売するフードストールなども数多く出店。

軽快な音楽を聴きながらダンスを楽しみ、ひとしきり楽しんだ後は軽く何かを一つまみ。
色彩に満ちた太陽の下で一日を過ごす条件はぴったり。

  
この他にも、熱射病を防止するための水しぶきをあびることできるテントがあったり、携帯を充電をするためのブースや水の補給、無料の日焼け止が設置されていたり。

また、会場内はすべて禁煙となっており、訪れるすべての人に優しいイベントです。

実際に参加してみて感じること

世界で初めて同性愛者の結婚が認められた国だけあって、ニュージーランドはLGBTにとても寛容です。
そのせいあってか【Gig Gay Out(ビッグゲイアウト)】はとてもオープンなフェスティバル。

日本だと周りの偏見や迫害におびえ、カミングアウトするにも勇気がいると聞きますが、ここまでオープンだと、LGBTはただの個性だと思えるから不思議です。

実際に会場にはLGBTQ+だけでない人もたくさんいます。
それぞれにレインボーカラーの物を身に着けていたり、LGBTQ+であろう友人たちと参加していたり。

それぞれが認め合う空間を楽しく共有することに意義があるのかもしれません。

もちろんニュージーランドのLGBTQ+の人たちがすべて偏見にさらされていないわけではありませんし、差別を受けていないわけではありません。

ですが、こういったイベントが広がることで、幅広く認識されるといいなと思います。

今回のイベントはインスタやFacebookなどのSNSで数多くの写真が共有されています。
興味のある方は #BigGayOut や #BGO2020 で検索してみて下さい。

 

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。