Level 3 Lockdown in Auckland
8月11日夜。突然流れる警戒レベル3ロックダウンへ突入のニュース。
ニュージーランド中の人が目を丸くした瞬間でもあります。
国内の新型コロナウイルスを殲滅して早100日以上が経過。
ニュージーランド国内でマスクを着用する人はほとんどなく、コロナフリーの生活をしていたのですから無理もありません。
ニュージーランドに新型コロナウイルスの感染者がでても、それはニュージーランドに帰国したばかりで隔離施設の中の人でした。
※ニュージーランドでは帰国後、隔離施設で2週間の隔離生活を行うことが義務付けられています。
まさかの国内コミュニティでの新型コロナウイル感染患者がでるとは、ニュージーランドの誰もが寝耳に水でした。
8月11日に確認された4人の新型コロナウイルスの感染者。
最初に50代男性が新型コロナウイルスに感染したような症状を発症し、検査を受けたところ陽性を確認。
続いて家族全員を確認したところ他にも”6人中 3人”に陽性反応がでたため、合計4人の感染が明らかになりました。
この家族は帰国者や隔離施設にも一切関与しておらず、感染経路は不明。
そのため、同日夜には政府緊急記者会見を開き、翌12日正午よりオークランドのみ警戒レベル3ロックダウンへの突入、その他の地域は警戒レベル2への移行を発表しました。
8月11日の記者会見で、オークランドのレベル3ロックダウンは8月12日(水)正午~14日(金)23:59までとし、本日14日17:30に今後の予定を発表するとしましたが、8月13日にはこのクラスターから13名の陽性を確認し、本日8月14日には12名の陽性を確認。
主に南オークランド(マヌカウ、ワイテマタ)を中心にオークランド全体に感染が広がっています。
図:ニュースサイトStuffのTwitterより抜粋
オークランドは12日間のレベル3ロックダウン延長
8月14日の夕方の記者会見の中で、ジャシンダ・アーダーン首相はオークランドはレベル3、他の地域はレベル2の警戒レベルを8月26日(水)午後11時59分延長するとを発表しました。
オークランドの広域に新型ウイルスが広がったこともありレベル4への移行が懸念されていましたが、レベル3に留まることになりました。尚、8月21日に今後の警戒レベルを見直すとのことです。
その他の会見内容
当初”3日間”を設定していたオークランドのレベル3ロックダウンですが、教会や学校及び職場での感染拡大を考慮し そのままレベル3に留まることが決定しました。
しかし、確認されたケースがすべて一つのクラスターに関連しているため、北島全土をレベル3にする必要はないとして、オークランドの以外の地域では引き続きレベル2が続きます。
また、ニュージーランド国内コミュニティに新型コロナウイルスのクラスターが確認されてから、ジャシンダ・アーダーン首相は会見の中で外出の際はマスクを着用することを強く求めてきました。
マスクの着用については特に罰則があるわけではありませんが感染予防につながるとして、マスク着用の必要性を幾度となく訴えており、これにより多くの人が外出の際にマスクを着用しています。
感染を広げないためには『もしかしたら自分が感染しているかもしれない』と自覚し、1人1人が行動することが必要とのことです。
クラスターの濃厚接触者の83%は48時間以内に隔離されており、最初の4人の陽性が確認されてから早い対応がされましたが、まだ最初に感染を確認した男性が務める冷凍食品会社の職場に関連している可能性が高いとしています。
今回のオークランドのレベル3ロックダウンに伴い、ニュージーランド全域において休業補償金の支給が決定されました。詳細については月曜日について発表されるとのことです。
これまでの経緯チェックしたい方はこちらをどうぞ。