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サマータイムがやってくる!夏を長く楽しむための1時間

Summer time is coming

ニュージーランドは間もなくサマータイムに突入します。
サマータイムというのは、その名の通り夏を中心する時期の標準時と異なる時間のシステムのこと。

これから日の長くなる時期に標準時を1時間進めることで、学校や仕事後の時間を有効的に使うことができ、それによって経済効果の活性化を期待したものです。

解り易く説明すると、本来の暗くなるはずの時間が1時間遅くなるために、学校や仕事が終わった後でも、外の明るい時間帯が長くなります。
外の明るい時間が長ければ、それだけ外出する機会も増えますので、それに伴いお金を使う機会も増え、結果的に経済効果があがるということです。

サマータイムは、またの名を【Daylight Saving(デイライト・セービング)】 と言うのですが、まさにDaylight(日中)”を”Saving(活用)”するという意味。

日照時間をより長く使えるため、経済効果があがるだけでなく照明の節電や交通事故や犯罪発生率の低下にもつながるのだそうです。

サマータイムが始まると日本との時差は4時間
日本との時差が一年を通して同じでは理由は、このサマータイムが理由なのです。
※チャタム諸島を除く

サマータイム初日は1日が23時間に

ニュージーランドのサマータイムは”9月最終日曜日午前2時 – 翌年4月第1日曜日午前3時(現地時間基準)

2019年のサマータイムは9月29日(日) 午前2時になると、標準時が1時間進むので午前3時となります。サマータイム初日は、1日が23時間に減ってしまうのです。

また、何故、切りの良い12時とかではなく、午前2時という半端な時間なのかについては、この時間帯が一番物事に影響のでない時間だからなのだそうです。

確かに深夜12時くらいでしたら、起きている人も少なくありません。
そう考えると、昔から言われる草木も眠る丑三つ時(午前2時~2時半)あたりが、最も適した時間なのかもしれません。

壁掛け時計や目覚まし時計などはサマータイム前日の寝る前に1時間ずらしておくことをおススメします。
忘れてしまうと、朝起きた時に時計が朝の7時を指していても実際の時間は朝8時。
学校や仕事は完全に遅刻状態。

そのため、サマータイム最初の月曜日はニュージーランドで最も遅刻者の多い日なのだとか。
遅刻の中には確信犯も多いと、まことしやかに言われています。

旅行者の方は観光バスや飛行機に乗り遅れる可能性がありますので、サマータイムの時には注意が必要です。
とはいえ、今の時代PCやタブレット、携帯はサマータイムに合わせて自動的変わりますので、旅行者の方が困ることはなくなってはきているようですが、事前に確認をしておきましょう。

サマータイムが終わる日は1日が25時間

サマータイム初日に消えた1時間は翌年4月第1日曜日午前3時(現地時間基準)に戻ってきます。
ですから、今回やってくるサマータイムが終了するのは”2020年4月5日(日)午前3時
今度はサマータイムとは逆に1時間戻りますので、午後3時から午後2時となります。

寝ている間に1時間増えますので、朝は少し寝坊しても大丈夫。
なんだか少し得した気分に。

今度は時間が1時間戻っていますので、気が付いたら朝早く学校や職場に行くことがあっても、遅刻することはありません。
ただ、稀に遅刻して「サマータイムが終わったので1時間間違えました!」と苦しい言い訳をする人もいるようです。

サマータイムは1時間ずれるということにかわりありません。
ただ、それが進むのか戻るのか混乱する人は多いようです。

そのため小学校などでは先生が生徒に『Spring Jump、Autumn Back(春はジャンプ、秋はバック)』と教えています。

は、うさぎやカエルがはねるからジャンプ
は、冬に向けてみんな巣穴に戻ってしまうからバック

確かにこれなら子供も覚えやすそうです。

そしてサマータイムの時は逆に、今度は急激に夜を早く感じるようになります。

それもそのはずです。
日照時間が冬に向けて短くなっている中、1時間夜が早く来るのですから。
気が付けば外はあっという間に真っ暗になります。

1日を長く感じるサマータイム

サマータイムに突入すると最初に感じるのは、気が付くと時間が過ぎていること。

人は知らず知らずのうちに、毎日の生活で日の暮れ方で時間を感じています。
そのため、いきなり1時間ずれてしまうことで「あれ?もう”〇時”なの?!」という現象が起きるのです。

夏至にむけて日照時間はどんどん長くなりますので、サマータイムになったばかりでも日の入りが午後7時を過ぎますので午後8時近くまで外が明るく感じます。

学校や仕事が終わってからでも、まだまだ外は明るいため、ニュージーランドの人は外でBBQをしたり、家族で公園やビーチにお出かけをすることも。

12月の終わりにもなると日の入りが午後9時近く。午後10時近くまで外が明るくなりますので、気が付かずにレストランや居酒屋にいると「ラストオーダーになりますが何かありますか?」と聞かれ、「え?まだ外は明るいのに?!」とびっくりすることがあります。
※ニュージーランド居酒屋は午後10時~10時半くらいには閉店します。

これからのニュージーランドは旅行にも良い季節。
日照時間も長いので旅行をする人にもメリットがいっぱいです。

夏のニュージーランドを是非ともお楽しみ下さい。

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。