Traffic offense
ニュージーランドを車で運転するにあたって気を付けたいのが交通違反。
最近では移住者だけでなく、国際免許証で運転する旅行者の方も増えてきました。
ニュージーランドの交通違反取締は日本と同様に罰金&デメリットポイントと呼ばれる点数制度です。
自分は免許証を持っていないから関係ないやという方もいらっしゃるかもしれませんが、ニュージーランドでは免許証を持っていない人も罰金の対象になりますので注意が必要です。
シートベルトは自己責任
ニュージーランドにお住まいの人だけでなく、免許を持っていない旅行者も罰金の対象になるのがシートベルト。
シートベルを着用してない場合の罰金は運転手ではなく、シートベルトをしていない本人が支払わなくてはいけません。
観光バスの乗車でさえもシートベルトを締めていないと罰金の対象となるのです。
その金額、なんと150ドル!
為替相場にもよりますが、日本円にして1万円ちょっとぐらいでしょうか。
ただし、15歳未満の子供は運転手の責任となり罰金は運転手の負担となります。
お子様のシートベルト
小さいお子様のシートベルトに関してはこのようになっています。
7歳未満
ベビーシートやチャイルドシート、ブースターシートを呼ばれる『幼児用補助装置』の使用が義務づけられています。
7歳
幼児用補助装置の使用。それらが使用できない場合は、子供用ハーネかシートベルトを着用して下さい
8〜14歳
シートベルトを着用してください。利用できない場合は後部座席に座るか、適切な幼児用補助装置の着用をしてください。
15歳以上
シートベルトを着用
基本 身長が身長148 cmに達するか、もしくは11歳になるまで、幼児用補助装置の着用が推進されています。
運転中の携帯電話の使用
ニュージーランドも日本と同様に、運転中の携帯の使用は禁止されています。
携帯のテキストやメールなどの操作も同じです。
携帯電話使用の罰金は80ドル。
それに加えて、20のデメリットポイント
運転中に携帯電話を使用して電話をかけることができるのは、緊急事態の時。
もしくは、電話をかけるために車両を停止させることが安全でないか不可能な場合のみとなっています。
電話がかかってきたりテキストが届いたりすると、つい携帯を手に取りたくなる気持はわかります。
もし運転中にドライバーが携帯を取りそうになったら、こんな方法はいかがでしょうか?
スピード違反
気がつくとつい出ているスピード。
ニュージーランドは郊外に出るとまっすぐな道も多いためついスピードをだしがちです。
スピードが出ているとそれだけ交通事故の死亡率があがるため、ホリデー中などは厳しく取り締まりがされ、わずか5km/hのスピードオーバーでも罰金が科せられます。
交通違反の種類 | デメリットポイント | 罰金 |
10km / h以下 | 10 | 30ドル |
11〜15km/h未満 | 20 | 80ドル |
16〜20km/h未満 | 20 | 120ドル |
21〜25 km/h未満 | 35 | 170ドル |
26〜30km/h未満 | 35 | 230ドル |
31〜35km/h未満 | 40 | 300ドル |
6〜40km/h未満 | 50 | 400ドル |
41〜45km/h未満 | 50 | 510ドル |
46〜50km/h未満 | 50 | 630ドル |
※デメリットポイントについてはスピードカメラを除く
制限速度を40km / h以上上回っていたならば、28日間の免許停止。
また、速度が制限を超えて時速50km以上の場合、免許停止に加えて刑事訴訟されることがあります。
酒気帯び、飲酒運転
週末や旅先など、ついついはめをはずして飲みたくなりますが、ニュージーランドも飲酒運転はご法度です。
ですが、20歳以上であれば若干の飲酒は認められています。
ドライバーのアルコール制限
20歳未満
アルコールが検出された時点で罰則が科せられます。
20歳以上
1リットルの呼吸あたり250マイクログラムのアルコール(mcg)。
血中アルコール限度は、100mlの血液あたり50mgのアルコールです。
アルコールによるデメリットポイントは50
罰金は検出されたアルコールによって200ドル~700ドルの罰金。
また悪質とみなされた場合は刑事訴訟となり最大で20,000の罰金及び最長で5年間拘禁されます。
体重60kgの人がビール(アルコール度数5%)を1本(330ml)摂取した場合の、血中アルコール度数は34.66mg
※あくまでも計算上であり、体質によって異なります。
ニュージーランドでビール1本ぐらいなら運転しても大丈夫と言われるのは、この辺の計算からきているのかもしれません。
また、ニュージーランドではこんな興味深い実験が行われました。
※会話はすべて英語です。
お酒を飲んでる皆さんはとても楽しそう
でも飲むにつれて明らかに様子が。
ニュージーランドは成人に達していれば、わずかなお酒を飲んで運転しても制限内であれば罰則はありません。
しかし、安全を考えるなら飲まないにこしたことないようです。
その他の交通違反
歩行者優先
ニュージーランドの交通法では、横断歩道などは歩行者が優先されます。
歩行者優先しなかった、もしくは妨げになったと場合、35のデメリットポイント及び150ドルの罰金が科せられます。
一時停止無視
一時停止の標識に従わなかった場合、20ドルのデメリットポイント及び150ドルの罰金が科せられます。
方向指示器の不使用
ニュージーランドにはラウンドアバウトがあります。
これは通常の交差点と違い、その交差点を正面に通過する場合でも方向指示器の使用が必要です。
多くの日本人はラウンドアバウトに馴染みがないため無意識に違反するケースがあります。
その場合150ドルの罰金が科せられます。
これで全部ではありませんが、運転してる際にしてしまいがちなことだけ選んでご紹介しました。
詳しくはNZ Transport Agency(Driving offences & penalties)をご覧ください。
特に日本からの旅行者の方へ
ニュージーランドでレンタカーなどを運転された場合でも、罰金は本人負担です。
海外からの支払いは小切手かカードでの支払いとなりますが、小切手は郵送しなくてはいけませんので非常に面倒です。
特にスピードカメラなどは忘れた頃に請求がきます。
ニュージーランドにお住まいの皆様にも言えることですが、一番は交通違反をしないこと。
安全運転を心掛けましょう。
それでは、皆さま快適なドライブを!