New Zealand will shift to COVID-19 alert level 2
本日の政府会見で新型コロナウイルスによる警戒レベルが3から5月14日(木)よりレベル2に移行すことが発表されました。
それによりニュージーランドの警戒レベル3ロックダウンは解除となり、まだ若干の規制はあるものの、国内を行き来することができるようになります。
ロックダウンすること47日目にして、やっと先が見えたというところでしょうか。
ニュージーランドのロックダウンが他国と大きく違うところは、新型コロナウイルスの殲滅(せんめつ)を目的としていることで、ロックダウンルールの違反者は逮捕されたり罰金が科せられるなどの厳しい対応がとられました。
感染者数や感染経路の把握、経済状況などを考慮した上で徐々に警戒レベルの移行。
まずは、4月28日に警戒レベル4はレベル3に移行したことで、ロックダウンの条件が緩和。
それでもこの2週間は「警戒レベルは3ですが、3.9だと思って行動して下さい。」と発表があったほど、慎重に物事をすすめてきました。
ロックダウンがレベル3に緩和されて一番大きかったことと言えば、飲食店のドライブスルーやデリバリー、テイクアウェイが可能になったことや、受け入れ制限を設けた上で学校が一部再開したこと。
また、この2週間でニュージーランドの新型コロナウイルス新規感染者数は日々一桁もしくは0人を記録しました。
5月14日(木)より警戒レベル2がスタート
木曜日より警戒レベルが2に移行。
これは国内のロックダウンが解除されることを意味します。
警戒レベル4ロックダウンでは、友人や恋人などの家を行き来することは禁じられていましたし、葬式や結婚式、出産など、人生の節目ともいえる場面に立ち会うことが許されていませんでした。
※警戒レベル3から冠婚葬祭は10人以下であれば可。
しかし14日からは衛生対策を講じたり社会的距離を保つなどの規制はあるものの日常生活が戻ってきます。
映画館や小売店、公園、ジム、ショッピングモール、美容室、カフェやレストランなどの飲食店。
これらの場所を利用出来るようになります。
学校は翌週の5月18日(月)より再開。
またアルコールを主に提供するバーやナイトクラブは、感染リスクが高いビジネスのため、5月21日(木)からの再開となります。
なお利用の際は、新型コロナウイルスのクラスターとならないために10人以上のグループは利用できなかったり、連宅先などが追跡できるようにすることが義務づけられそうです。
警告レベル2での制限や可能になること
- 各ビジネスを再開
- バブルとよばれる決められた家族以外にも交流が可。
- 家族親戚の集まりは小さく。
- 国内旅行をすることが可
- 学校や早期学習センターが再開。
- スポーツ観戦やコンサートなどの屋内と屋外の両方での集まりは上限100人。
- 公園や図書館などの公共の場所が再開
- ジムや水泳などのスポーツとレクリエーションが可。
- 飲食店は3Sと呼ばれるルール(seated, separated and single service.)を適用。
- 交通機関を含む公共の場所にいるときは、他の人との距離を保つ
※警戒レベル移行後に詳細についてや内容の若干の変更などが考えられますのでご注意下さい。
警戒レベル2での守るべき事項
警戒レベル2では より自由に行動が出来るようになりますが、感染を広げないためには個人の責任によっての行動が大切となります。各業種の仕事が再開するにあたって、職場でのCOVID-19感染のリスクを軽減することが必要です。
- 公共の交通機関を含む公共の場所にいるときは、他の人から距離(1m以上)をあけること。
- 病気の時は仕事や学校に行かず家にいて、他の人を交流しないこと。
- 風邪やインフルエンザの症状が少しでもある場合は、すぐに医師またはヘルスラインに連絡して検査を受けてください。
- とくかく手を洗う(Happy Birthdayの歌を2回分の時間)
- 1度に10人以上集まらないこと。
- どこに行ったか、誰と一緒だったかを追跡できるようにすること。
- 新型コロナウイルスはまだそこにあると前提して動くこと。
もし再度感染が広がるようなことが起こると、再度警戒レベルが戻ることが予想されます。
感染を広げないためにも、上記の内容を心がけましょう。
ニュージーランドの早い終息の鍵
直近1週間の新型コロナウイルスの感染者数は日々0~数名となり、隠れコロナ感染者をあぶりだすべく全国で行われた抜き打ち検査などが功を奏し、ニュージーランドの国内ロックダウンは49日間で解除となります。
ここまでの早い新型コロナウイルスの終息迎えようとしているニュージーランドは、いくつかの条件が揃ってしました。
ニュージーランドは島国で、大陸に比べて国境の封鎖が容易であったこと。
そしてニュージーランドの人口は500万人弱と、日本の人口の約26分の1と人数が少ないため、対策が講じやすかったことがあげられます。
そして何よりは政府のウイルス対策が明確で迅速であったこと。
これはニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相がリーダーとして、非常に優れていることも意味します。
アーダーン首相は会見の中で、ニュージーランドの国民を団結を求め、人間らしさのある発言を数多くしてきました。リーダーとしてのコミュニケーション能力も高く、国民の立場で物事を共感するなど、多くの国民からも信頼され支持されており、その姿は世界各国で報道されました。
日本でも報道されたため、ご存じの人も多いのではないしょうか?
警戒レベル2に移行するにあたり、会見の中でアーダーン首相はCovid-19に対する「戦争に勝利していない」と語っており、規制緩和でも引き続き警戒するようもとめています。