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警察に電話!111それとも105?

Emergency or Non-emergency

ニュージーランドで緊急の事態が起こった場合、電話する先はすべて”111

ニュージーランドの緊急通報用電話番号は日本のように細かく細分化されておらず、警察、消防、救急車、すべて”111”に電話をします。
オペレーターが電話に出たら、警察、消防、救急車のどれが必要なのかを伝えるのです。

そのため今まで警察に通報する際はすべて”111”に電話をしていたのですが、2019年5月10日から”111”とは別に”105”という非緊急通報用電話番号が導入されました。

ニュージーランド警察でも、この番号を普及させるべく様々な取り組みを行っています。

非緊急通報用電話番号とは?

ニュージーランドのニュースサイトRNZによると、年間200万件の通報のうち”緊急”と判断されるのものは20%ほど、残りの80%の約120万件は緊急性のないものとのこと。

111は、これまで緊急性のあるなしに関わらず、すべての電話を受け付けてきましたが、警察が認識してる111が受けた電話の最長待ち時間は4分間。
これは警察が設定していた基準を下回るものです。

過去に受けた電話の中には、こんな内容のものも。

・購入した毛染めの色がパケットと同じものではなかったので返金したい。
・たばこを吸っている人がいるので、その人をどこかへ連れていってほしい。
・夫の嘔吐物の匂いが嫌なので誰か来てきれいに掃除して欲しい。
・フラットメイトがうるさくて寝れないので、どうにかしてほしい。
・電話が緊急発信モードになり解除できないので、直してほしい。
・テレビの電源が切ることができないのでどうにかして欲しい。
(警察はそれをコンセントを抜くことを提案しました)
・誰かと話がしたい。

などなど、え?それ警察に電話必要??といった内容の数々。

もちろん、こういった内容ばかりではありませんが、緊急ではない電話に時間を費やすことで、実際の緊急事態の対応を遅らせる原因ともなると懸念されていました。
そのため、緊急な通報を優先的に対応し効率化を図るために、このたび、この非緊急通報用電話番号105が導入されたわけです。

105は訓練を受けた警察職員が24時間365日対応します。
また、この105111同様に全国番号で、すべての固定電話番号と携帯電話番号から無料で通話することが可能です。

そして、この”105
5月10日の10時5分】と記憶されやすいようにと”105”になぞらえて導入されました。

その後、ニュースや新聞などで報道され話題にあがることで、導入されてから現在に至るまで”111”にかかる電話を大幅に減らすことに成功したということです。

111それとも105

さて、111105の番号に区別するべきは、緊急か緊急ではないか。
どういった内容で判断すれば良いのでしょうか?

111”と”105”の区別の仕方を確認してみましょう。

111(今、まさに起こっている)

・犯罪発生-犯罪者がまだその場にいる、または立ち去った直後
・誰かが危険にさらされている、または重傷を負っている
・通行の妨げになる道路への倒木など、深刻な公共の危険
・人命や財産に対する深刻なリスク
・以上の事件事故が発生しているまたは発生した直後

105(既に起きてしまった。)

・公共の場での窃盗、盗難
・車上荒らし
・性的暴行の報告
・意図的な物的損害
・万引き
・遺失物
・詐欺などの報告
・過去の届け出に関する照会や追加情報

ニュージーランド警察が一般の人にも解りやすいようにと面白い動画を作成しましたので、こちらもご覧下さい。

ニュージーランド警察の動画はユーモアあふれる内容ですが、非常に解り易いかと思います。

ニュージーランドジョークも含まれていましたので、そこだけ解説を。
途中あまりいけてない服装についてのくだりがありましたが、ファッションポリスとはとんでもないファッションを取り締まる架空の警察組織のことです。

他にも幽霊が家にでた場合ですが、これは著作権の問題で言及できないとのことですが、やはり呼ぶべきは〇〇〇〇バスターズでしょうか?

そして銀行強盗は紛れもなく”111”です。
お間違いなく!

電話もしくはオンライン

105への連絡方法は電話だけではありません。
105.police.govt.nzから、オンラインで警察に報告することもできます。

またオンラインでの報告を推奨しているのは以下のような緊急性のない内容です。

・公園から自転車が盗まれました。
・誰かが家の壁に落書きをしました。
・図書館でハンドバッグが盗まれました。
・誰かが車の窓を破壊しました。
・万引きを目撃しました。
・ガソリンの入れ逃げ。
・既存の情報に追加報告。

オンライン105入力方法

オンライン105での報告は『Start your report now(今すぐレポートをする)』をクリックし、ガイダンスに従って入力します。

選択肢を選んだり住所などを入力したりですので、英語力に自信のない人でも非常に報告がしやすいです。
特に失くし物などはストリート名を覚えていなくとも、だいたいこの辺りと地図をクリックするのみと非常に簡単です。

ただし、内容が複雑になる次の場合は電話での報告が推奨されています。

・車が盗まれた。
・詐欺の疑い
・麻薬取引の疑い
・店が壊されている
・家が強盗に遭った(もし強盗がまだ家の中にいるかもしれない場合、中に入らず、直ちに111に電話して下さい。)

何かが起きた時、どの番号にかけるべきかを知っておくことは、とても重要です。
命に係わる時、とっさに電話すべきはやはり111

しかし、人生において111をダイアルする機会はそう滅多にはありません。
困ったときの105をお忘れなく。

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。