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警察、消防、救急車、すべての緊急通報番号”111”

Emergency Number

ニュージーランドの緊急通報番号は、警察、消防、救急車、すべて”111

世界的にみても、緊急通報暗号は3桁の簡単に記憶できる番号が多いようです。
特にぞろ目を採用している国が多く、ニュージーランドもぞろ目を採用している国の1つです。

世界の緊急通報番号

WikipediaのList of emergency telephone numbersによると、緊急電話番号の概念は1937年にイギリスのロンドンで最初に導入されました。

簡単に記憶できて素早く電話できる番号ということで”999”を採用。

その後、1959年にカナダで”911”を導入。ついで1968年にアメリカと次々に緊急通報番号が導入されました。
また最初に緊急通報番号を導入したイギリスにならい”999”を採用している国が多いようです。

ニュージーランドでも1958年に緊急通報番号”111”を導入。
緊急通報番号の歴史は意外にあさく、まだ約60年ほどなのです。

ニュージーランド緊急通報番号

ニュージーランドで緊急事態に関する電話先は、すべて”111
緊急通報電話であるため、携帯のクレジットがなくても電話をかけることが出来ます。

111でうける電話は毎日約6000件、年間電話通話数は約210万件。

内訳:
火災と緊急事態 約9万件
救急車 約46万1千件
警察 約85万6千件

電話はSpark緊急サービスオペレーター達が対応します。
もしオペレーターが別の電話の対応中の場合、音声ガイダンスが流れますのでガイダンスに従って下さい。

111に電話をするべき状況

誰かがひどくけがをしたり危険にさらされているる。
生命や財産に重大な危険がある
犯罪が犯されており、犯罪者はまだそこにいるか、または去ったばかり
公共道路や線路に木が倒れて道を塞いでいる。
これらのことのどれもが今起こっているか、あるいは今起こったばかりです。
化学物質の漏出または火災
電線が切れてむきだしになっている
緊急に医療行為が必要。

などがあげられます。

もし、本当の緊急事態であるかどうか決定することができず、よくわからない場合は『105(非緊急通報電話番号)』に電話をして訪ねてみましょう。
どの対応が適切なのか、何をするべきなのかオペレーターが問題の解決について手助けをしてくれます。

緊急発信者位置情報サービス(ECLI)

111リサーチによると111で対応する電話のうち、約70%は携帯からの通報。
固定電話の住所の確認は以前から可能でしたが、携帯の普及に伴い111では、2017年5月より、緊急発信者位置情報サービス『ECLI』を導入しています。

ECLIとはGooGleが開発した『Emergency Caller Location Information』の略で、111に携帯から電話をかけると自動的に電話をかけけてきた位置情報が送信され発信者の位置を特定することができるというもの。

そのため発信者がどこにいるのか正確な位置が把握できない場合でも、逸早く居場所を特定することの出来るため緊急事態を迅速に対応するこができます。
※位置情報が特定された60分後にはデータは消去されます。

緊急時に自分がどこにいるのかを正確に伝えることは簡単ではありません。
旅行で訪れた場所であったり、会話に不自由な子供や外国からの旅行者などには大変有効なサービスです。

意外と知らない111トリビア

111以外でも111へ

ニュージーランドの緊急通報番号は111ですが、他の国で111を採用している国はコートジボワールや南アフリカ、パプアニューギニアなど、いくつかの国のみ。
そのため海外からの旅行者には馴染みのない番号です。

ニュージーランドでは国際的な互換性をはかるために、ヨーロッパで採用されている緊急通報番号911112、オーストラリアの000やイギリスの999は自動的に111に転送されるか、もしくは111に電話するよう音声ガイダンスが流れます。

確かに外国人旅行者が緊急事態においてパニックになり、自国の緊急通報電話番号と同じ番号にかける可能性は高いです。
そういった状況を考慮した設定は外国人旅行者の多いニュージーランドらしいサービスといえます。

非正規コール抑制対策

間違いやいたずら電話を抑制するために、現在、発信者が111にダイヤルすると音声ガイダンスが流れ、必要サービスを選択したのちオペレーターに繋がります。
また、固定電話からの間違いやいたずら電話などは課金されることが。

特に小さいお子様を持つ方は要注意です。
というのは、緊急通報番号111は、身体の自由があまりきかない時にも電話をかけやすいように、ぞろ目となっています。

しかし、そこにちょっとした問題が。
111が導入された約60年前、昔の電話はダイアル式でした。
ですが、今の電話はプッシュフォン。

ペットや赤ちゃんでもいたずらしているうちに、簡単に電話をかけることができてしまうのです。

111を押して、すぐに切れたとしても警察から確認のコールバックが来るか警察が来ますし、111に電話が繋がり発信者が答えない場合は心臓発作などで倒ている可能性が考慮され救急車を呼ばれることがあります。

赤ちゃんや小さいお子様は携帯が大好き。
携帯をいじっているうちに111へ電話をしてしまうことは決して珍しくありません。
もし111に通話をしてしまうと、大変なことになりますのでご注意下さい。

覚えておきたい救急車料金

ニュージーランドでは、無料サービスを提供しているウェリントン以外、全国約90%の救急車サービスはNGOのSt.Johnによって提供されており有料です。
※ただし、ケガの場合のみACCが負担し、利用者負担はありません。

救急車が出動した場合、ニュージーランド在住者(2年以上のワークビザ所有、もしくは永住権所有者)で98ドル。
観光客ですと最低800ドルからで、走行移動距離が35㎞以上になると1㎞ごとに追加料金が加算されます。

病院の遠い場所から救急車を利用した場合、救急車利用料金はなりの高額に。
転ばぬ先の保険です。
旅行でニュージーランドにお越しの場合は、海外旅行保険に加入することをおススメします。

できれば111にかける状況にはなってほしくありませんが、緊急事態はいつどのようにやってくるのかはわかりません。
いざという時のために知っておいて損はない111でした。

ABOUT ME
便利帳管理人
2003年にニュージーランド(NZ)に移住。 持ち前の探求心、好奇心からNZでの楽しさを追及し続ける日々。 気が付けば早15年以上NZに滞在となるが未だ旅行者気分です。 オークランドを中心に仕事を兼ねてあちこちに出没。 InstagramではNZの写真を日々Upしてますので、お暇な方はどうぞ。