Baby otters were born at Auckland Zoo
2019年5月29日は『世界カワウソの日(World Otters Day)』
その日、オークランド動物園では3匹のかわいいコツメカワウソの赤ちゃんが誕生しました。
オークランド動物園はFace BookやInstagramでコツメカワウソの”カナン(Kanan)♂”と”タクミ(Takumi)♀”がパパとママになったと発表。
かわいいコツメカワウソの赤ちゃんの写真が投稿されています。
思わず溶けてしまいそうになるくらいコツメカワウソの赤ちゃんですが、オークランド動物園によると
「おそらく、1か月以内には彼らが巣箱のから出て、泳ぐ方法を学んだりと冒険しする姿を見ることができるでしょう。」
とのことです。
世界カワウソの日とは?
『世界カワウソの日(World Otter Day)』とはイギリスのNPO団体「The International Otter Survival Fund(国際カワウソ生存基金)」がカワウソの保護を目的として定めた日です。
カワウソとは食肉目イタチ科カワウソ亜科に分類される哺乳動物の総称です。
かつて13種いたカワウソも農地開発や森林伐採による生息地の破壊、毛皮用の狩猟などにより生息数は減少し、ペットしても人気があるため密輸によりその数は激減。
そのうち5種は絶滅危惧種に指定されています。
カワウソ達の現状について啓発するために、毎年5月の最終水曜日を「世界カワウソの日(World Otter Day)」に制定し、世界中で様々なイベントが開催されます。
コツメカワウソ(Asian small-clawed otter)について
学名:Amblonyx cinerea
体長:41~64㎝
尾長:25~35㎝
体重:2.7~5.4kg
寿命:11年~16年
コツメカワウソは東南アジア諸国原産。
主にインド、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー、インドシナ半島、中国、フィリピン、マレーシア、インドネシアのスマトラ島・ボルネオ島などに広く分布。
カワウソの中でも最も体が小さく、手足の爪が小さいことからコツメカワウソと呼ばれています。
いつも10~15頭ほどの大きな家族群で生活しており、ネコのような鳴き声。
また、コツメカワウソは一夫一妻でつがいの結びつきが強く、生涯を共にします。
コツメカワウソの妊娠期間は60日~64日で、1回に1匹~6匹の赤ちゃんを出産。
生まれたばかりの子どもは体重50g程度です。
産まれたばかりのばかりの赤ちゃんはオークランド動物園の写真のように目を閉じていますが、生後40日程で目が開き、離乳する頃には泳ぎはじめ、母親に次の子供ができるまで一緒に過ごします。
オスのコツメカワウソも出産前の巣を作ったり、食べ物を運んでり。
カワウソの世界も育児は夫婦共同作業なのです。
現在コツメカワウソは、近年の森林や河川の開発などによってその生息地は減少しており、絶滅危惧種(VU)としてレッドリストに指定されています。
コツメカワウソのカナンとタクミ
カナンとタクミは動物園でも有名な仲良しカップル。
2018年1月にカナンはオーストラリア動物園からやってきました。
会ったその日に恋に落ちた2匹
それ以来 カナンとタクミは巣の中で丸まって寄り添うように寝ています。
カナンは朝ゆっくりと寝ていることが好きなのですが、タクミは朝ご飯の時間になると起きて寝ているカナンに餌を運びます。
オークランド動物園の毎週金曜日11:30 AMは コツメカワウソの遭遇時間です。
コツメカワウソは遊び好き。
水の中に入って泳いだり、川岸の斜面を登ったり滑り降りたりと楽しそうにするタクミとカナンを見ることができるかもしれません。
是非ともオークランド動物園へ足を運んでみて下さい。