covid-19 Alert level1
ニュージーランドは8日、国内での新型コロナウイルス感染者がゼロになったと発表しました。
政府は当初”レベル1”への移行は6月22日を予定していましたが、すでに新規感染者ゼロ人の状態を17日間続けて確認されており、国内での新型コロナウイルスは根絶されたと判断。
それにより、新型コロナウイルス警戒レベルシステムが本日(9日)よりレベル1へ移行しました。
警戒レベル1は【発生は封じ込められており、コミュニティへの感染のリスクはほとんどありません。ですが、万一に備えての準備が重要】という状態。
そのため、レベル1では社会的距離などの制限措置がなくなり、国内では通常生活を滞りなく過ごすことが可能になります。
新型コロナウイルスこれまでの主な流れ
2月3日(土)中国を出国した外国人旅行者(ニュージーランド市民と永住者及びその家族を除く。)のニュージーランド入国を拒否。
2月28日(金) 新型コロナウイルス初の感染者を確認
(世界で48番目に新型コロナウイルスの症例が確認された国となりました。)
3月16日(月)
深夜1時よりすべての入国者(太平洋諸島からの旅行者を除く)は、ニュージーランド到着時に14日間自主隔離が決定。6月末までのクルーズ船のNZ入国禁止が決定。
3月19日(木)
3月16日にすべての入国者に対して2週間の自主隔離が決定したばかりですが、その制限が更に引き上げられ国境封鎖(3月19日23時59分より施行)が決定。
3月21日(土)既存の火災警報システムに類似した全国規模の【COVID-19警報レベルシステム】を発表。 ※この時点で警報レベル2
3月23日(月)新型コロナ感染者数100人を突破。
警報レベル2から警報レベル3の引き上げ、および48時間後に警報レベルを4に引き上げを発表。
3月25日(水)
※全国の携帯に一斉送信された緊急アラート
11:59pmより【Lockdown(ロックダウン)】開始。
3月29日(日)新型コロナウイルスによる初の死亡者を確認。
4月27日(月)警報レベル4からレベル3へ緩和
5月14日(木)ロックダウン解除(49日間)
11:59pmよりレベル3からレベル2へ規制を緩和(国内新規感染者数が連日一桁を記録。)
6月8日(月)11:59pm 警報レベル2からレベル1へ緩和(17日間連日新規感染者ゼロを記録)
新型コロナウイルス概要
新型コロナウイルス感染症例 1,504件
新型コロナウイルス回復症例 1,482件
新型コロナウイルスに死亡者 22名
ニュージーランドの業績に世界のメディアが反応
世界が様々な取り組みを行う中で、早い段階からの厳格なロックダウンで新型コロナウイルスの一掃を図ったニュージーランド。
それにより数少ない感染者ゼロの国の仲間入りを果たしました。
ニュージーランドは新型コロナウイルスの殲滅を目標とし、明確な排除戦略を追求。
早い段階から厳しいロックダウンと取り締まりを実施しました。
徐々に警報レベルを移行し、感染者ゼロ達成。
ニュージーランドは、感染対策が特に成功した国のひとつだと世界中から高い評価をうけています。
しかし、レベル1により国内は通常の生活が戻ったわけですが、国境はまだ閉鎖されたまま。
ジャシンダ・アーダーン首相は会見の中で、オーストラリアの住民との往来を認める「トラベルバブル」を検討していると述べましたが、スケジュールについては確実になった時点で公表すると慎重な姿勢を示しました。
ニュージーランドでは新型コロナウイルスが排除されたと確信する一方で、現在、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっており、ニュージーランドで再び新型コロナウイルスが発生することも予想されるため、引き続き警戒を怠るべきではないとしています。
安全な生活を過ごせる状態にはなたものの、新型コロナウイルスの残した経済的爪痕は大きく、今後は経済対策が大きな課題となりそうです。
参照元:nzherald