ANZAC Memorial Coin
ニュージーランドでは、数年前より一般硬貨と共に記念コインが流通しているのをご存知でしょうか?
もしお手元にニュージーランド硬貨をお持ちでしたら、確認してみて下さい。
気づかなかっただけで、その中に記念コインが混じっているかもしれません。
その前にアンザック(ANZAC)って何?という方は、まずこちらからどうぞ。
流通する2種類の記念コイン
ニュージーランドでは第一次世界大戦中ガリポリ上陸100周年を記念して、アンザック記念コイン2015年3月に。
そして休戦の署名をした100年周年を記念して2018年10月に50セントの記念コインをそれぞれリリースしました。
アンザック記念コイン(Anzac commemorative coin)
ニュージーランドの一般通貨としては歴史上初の色付き50セントコイン。
ガリポリキャンペーン100周年を記念し、2015年3月23日に法定通貨として限定100万枚が発行されました。
既存の50セントと同じ仕様のため、自動販売機などでも利用することが可能です。
100万枚という数字は1914年当時のニュージーランドの人口数を表しています。
デザイン:
黒い色の背景にニュージーランドとオーストラリアの兵士が背中合わせに立っており、背景には強さと決意を象徴する、マンゴーペアパターン(シュモクザメ)
ニュージーランドの国民的アイデンティティを反映するシダの葉がデザインとして刻まれています。
表面は通常の50セントコインと同様にエリザベス女王2世の肖像画です。
休戦記念日コイン(Armistice Day coin)
休戦記念コインは2015年に発行されたアンザック記念コインに続き、第一次世界大戦が終結し連合軍とドイツが調印した休戦記念日100周年を記念して発行されました。
200万枚のコインが発行されましたが、RSA関係者に先行販売され2018年10月1日から約160万枚が流通しています。
こちらもアンザック記念コインと同様に既存の50セントと同じ仕様のため、自動販売機などでも利用することが可能です。
デザイン:
硬貨の中心には、ニュージーランド公式RSAの赤いポピーが描かれています。
赤いポピーを囲むコルと3つのシダは、過去、現在、そして未来を表し、同時にニュージーランド国防軍である海軍、空軍、陸軍を表しています。
表面は通常の50セントコインと同様にエリザベス女王2世の肖像画です。
アンザックの記念コインは今までも数多く発行され、通常コレクションアイテムとして発売されています。
しかし、この2つのコインはコレクションアイテムとしてだけでなく、一般に通常通貨として流通しており日常入手可能なコイン。
現在も使われているニュージーランド硬貨と共に流通していますが、限定枚数であるためなかなか入手困難です。
Tread Meなどでは既に10倍以上の金額をつけており、この先も自然に流通しているコインを入手するのは難しいかもしれません。
そして、このコイン。
大きさと片面のデザインは他のニュージーランド硬貨と同じエリザベス女王2世。
そのため入手出来たとしても間違って使ってしまう事も。
実際に私も気がつかずに2015年モデルのコインををうっかり使ってしまいました。
おつりなどで50セントコインを受け取った際は是非確認してみて下さい。
もしかしたらその中にあるかもしれません。