Mould prevention tips
冬のニュージーランドはカビの増殖時期。
特に湿気がこもるお風呂場はカビの温床となります。
一度生えてしまうと、なかなか落ちないのがカビ。
楽しいはずのバスタイムを憂鬱な気分にしてしまう前に、予防してすっきりとしましょう!
まずは、知っておきたいカビ知識
バスルームに生えるカビ。
このように湿気の多いところに生えるカビはほとんどが”黒カビ”
そして、もう一つは”ロドトルラ”
ピンク色をしているため赤カビとして扱われがちですが、これはカビではなく酵母菌の一種です。
特に皮脂や垢、石鹸の残りかすのような栄養がある場所に多く、シャワーブースの隅や、シャンプーボトルや棚などに多く見られます。
同じ真菌ではあるもの、カビほどの毒性はありません。
ただ、カビに比べて非常に繁殖スピードが高いのが特徴で、掃除してもまだすぐに発生してしまう厄介な存在。
放置しておくと黒カビが発生しますので、カビの目安にもなります。
カビを予防するには、まず原因を取り除くこと。
カビは生やしてから掃除するより、予防する方が手間も暇もお金もかからずとても楽です。
カビは生えてすぐならまだ綺麗に取れますが、時間が経てば経つほどカビ取り剤が効きません。
そうなる前に、きっちりカビを防止することが大切です。
カビや菌が繁殖する環境
●「温度」が20〜30℃
●「湿度」が80%以上
●「養分」がある(皮脂や垢、石鹸の残りかすなど)
以上の条件が揃うと、カビは劇的に増殖し始めます。
バスルームはまさにこの条件が勢ぞろい。
逆を言えば、この条件を1つでも削れば、カビは生えにくくなるのです。
そこで今からご紹介するのは、ささっと出来るお風呂後の簡単対策です。
簡単カビ防止 その1 【換気】
最も簡単なカビ防止の方法が『換気』
バスタイム中に換気扇を回しておくことはもちろんですが、終了後も換気扇はすぐに止めてはいけません。
バスタイム終了後はシャワーなどの蒸気が空気中に漂っています。
最低でも2時間は回しておきましょう。
もし窓が付いているのであれば、窓をあけて置くこともおススメします。
空気を循環させることによって、バスルームに湿気がたまらなくなりカビ防止につながります。
簡単カビ防止 その2 【お湯をかける】
カビが熱に弱いので、50℃以上の熱いお湯をかけると簡単に死滅します。
そのため、ゴムパッキンやタイルの目地に深く入り込んでしまったカビでも、「50度以上ののお湯を90秒間かける」ことで、死滅させることができます。
これは奥まで入り込んだカビも、ほとんどは表面から1ミリ以内。
90秒ほど熱いお湯をかけることで、表面から1ミリ深くまで、50℃に達するためです。
また熱いお湯をかけることで石鹸の残りかすや皮脂などを洗い流すことが出来ますので、毎日さっと流すだけも習慣をつけましょう。
カビ菌は胞子からカビになるまでに1週間~10日間。
表面だけであれば1週間に1回、50度のシャワーを5秒間かけるだけでカビのない状態を保つことができます
簡単カビ防止 その3 【水気を切る】
カビは湿度が高いほど繁殖するので、バスルームに水気を残さないことも大切です。
シャワー周りは特にカビが生えますから、熱いお湯をかけた後にしっかりハンドワイパーで壁の水気を落としましょう。
バスルームに1つハンドワイパーを置いておくと非常に便利です。
壁が温かいうちにワイパーをかけることで、乾燥が早まりますのでカビを防ぐ手段として有効です。
簡単カビ防止 その4 【天井掃除】
意外に重要なのが天井掃除。
どんなにバスルームをきれいにしても、天井を拭かないとカビの胞子が落ちてくるためカビが増殖しやすいのです。
モップやワイパーなどで最低でも1週間に一度は拭きましょう。
この時に、エタノールをしみこませたもので天井を拭くと更に効果的です。
簡単カビ防止 その5 【エタノールスプレー】
除菌をするにはエタノールが一番最適。
エタノールにはカビのタンパク質を分解する効果があるので、黒カビもロドトルラも簡単に死滅します。
また、揮発性が高いのですぐに乾きますし、匂いも残りません。
ニュージーランドの薬局ですと”エタノール(Ethanol)”は1ℓあたり15ドル~20ドルぐらいで購入が可能です。
基本的に純度の高い無水エタノールがほとんどですので、6:4~7:3ぐらいの割合で水で薄めるとちょうど良いです。
※純度が80%程度のものは消毒用エタノールです。
水で薄める理由については、純度が高すぎるとエタノールは揮発するのが早すぎるため。
ですから、少し薄めた程度の方が使いやすいのです。
もし消毒用エタノールでしたら、少しだけ薄めるか、そのままスプレーしても大丈夫です。
カビを防止して、清潔なバスタイムを
バスルームはどうしてもカビがでやすいもの。
以上の予防方法を全部とはいかなくても、換気扇とハンドワイパーを毎日するだけでもかなり違います。
毎日のバスタイムの後にほんの数分、習慣にしてみて下さい。
それだけで、バスルームの掃除が格段に楽になります。
寒い冬のバスタイム、気持ちよくお過ごし下さい。